近年、声優を目指している人は30万人にものぼるとも言われており、声優人気はとどまることを知りません。それに伴い、声優を育成・養成するための機関も数多く存在し、それぞれにおいて特色があります。
そこでAKIBA’s GATEでは、各声優事務所付属の養成所にお伺いして、講師の方や実際に入所・卒業された方に、養成所の特長などについてインタビューさせていただいています。

特集連載第4回目の訪問先は、株式会社MAGES.が運営するSAY YOU LAB。声優でもあり同養成所の講師もされている真田アサミさんと、同養成所卒業生で現在はアミュレート所属の音羽里奏さん、そして株式会社MAGES.取締役の斉木隆さんにお話を伺いました。

前編の更新からお時間空いてしまいましたが、今回更新分の後編では、SAY YOU LABさんのシステムや講義内容、そして入所を検討されている方に向けたメッセージをお届けします。

SAY YOU LABは、アミュレート（株式会社MAGES.）が開所した声優養成所。
「発声」や「滑舌」、「表現力・読解力強化」等の基礎的な内容から、「アニメアフレコ」や「外画アフレコ」といった実践的な内容まで、演技に必要な、さまざまな授業を展開。
演劇や朗読の発表会や、オーディション対策授業なども行なっている。

 
– SAY YOU LABさんのカリキュラムとしては、どういったものを教えられているんですか？

真田 – 音羽の時は佐久間さんと2人体制で2クラスを交互に見るシステムでした。
ウチの養成所のカリキュラムは講師に任せてもらっているので、佐久間さん（声優 / 講師、アミュレート所属）と相談して作っていました。

きちんとした役者を育てなければいけないということで、相手との掛け合いのセリフや、一人でも状況が変化していくセリフを表現していくことなどに重きを置いています。

– 講師の方は何名いらっしゃるのですか？

斉木 – 現在は8名の講師の方々に教えて頂いております。

– ダンスや歌唱、舞踊の先生といった風に、それぞれ専門分野があるのでしょうか？

斉木 – ダンスやボーカル専門の講師はいません。

前身であるドワンゴクリエイティブスクールではダンス、ボーカルの授業をやっていたのですが、SAY YOU LABにリニューアルするにあたり、演技だけに集中して学べるようにシフトしました。
ただ、今後はそういう授業も積極的に取り入れて行こうと思っています。

– 養成所は、毎年何クラスくらいあるのでしょうか。

斉木 – 年によって変わるのですが、今は9クラスになります。
1クラス10-12人くらいですね。

– それを1年サイクルで回すのでしょうか？

斉木 – 現時点では年で区切っておらず、何年制ということはないので、自主的に違うところに行かない限りはずっとここに居られる制度になっています。

– ずっと同じクラスで、ということでしょうか？

斉木 -A・Bクラスを用意していまして、Bでは基本を、Aではもう少し実践的なものを教えています。
その中で、A・B入れ替わる機会が年に2、3回あります。
先ほど音羽が話していた査定を受けてもらって、良かったらAに上がって行けるシステムです。

– 音羽さんは養成所に入られてからどのくらいで、アミュレートさんに預かり所属となったのですか？

音羽 – 2年ですね。