AKIBA’s GATE 声優養成所/新人声優特集
連載第2回(後編)
アプトプロ付属声優養成所/財満健太さん
AKIBA’s GATEでは日本のポップカルチャーを広く伝えるため、声優・役者をはじめとした方々に、当サイト独自のインタビューや取材を行なっています。
近年、声優を目指している人は30万人にものぼるとも言われており、声優人気はとどまることを知りません。それに伴い、声優を育成・養成するための機関も数多く存在し、それぞれにおいて特色があります。
そこでAKIBA’s GATEでは、各声優事務所付属の養成所にお伺いして、講師の方や実際に入所・卒業された方に、養成所の特長などについてインタビューさせていただくことになりました。
特集連載第2回目は、アプトプロ付属声優養成所の亀山俊樹さんと、同養成所卒業生で現在アプトプロ所属の財満健太さん。財満さんは『フューチャーカード バディファイト』や『城崎広告』、『プレカトゥスの天秤』などにご出演されている新人役者で、一方、亀山さんは『のんのんびより』や『ひだまりスケッチ』など人気作を多数手がけるベテランの音響監督。
インタビュー後編となる本記事では、養成所の特徴やシステム、そして財満さんの養成所時代の思い出についても伺ってきました。記事最後には、ファンの方へのメッセージも!
アプトプロ付属声優養成所は、音響監督・亀山俊樹さんが立ち上げた養成所。
プロダクションに直結した養成所で、声の仕事をしたいという夢を大切にしている方々に向けて、ノウハウと技術を伝えている。
1クラス13名以下の少人数制で、週1回3時間30分の集中授業により現場に即対応出来る役者を育成している。
– さて、養成所についてお伺いします。アプトプロさんは現在何クラスあるんですか?
亀山 – 今は8期生、9期生ともに2クラスずつです。
1年目は講師を一か月ぐらいでどんどん変えていくんです。
2年目は長い題材が始まったりして、長くて6〜8週間のターンがあるのですけれども、私が口酸っぱく何度も言ったことが全然届かなかったのに、別の講師が言った瞬間にハッと変わることがあるんです。
そうした出会いによって……それこそ本と出会ってとか映画と出会ってとか、どこで出会いと感じてくれるかは、その人の蓄積だったり環境だったりすると思うんですけれども、それがあるから先生は少しずつ変えてやります。
2年目になってくると落ち着いて、ちょっと長い授業が始まります。
さっき授業をしていたクラスの次の講師は榊原良子さんなんですよ。
財満 – 僕も養成所時代に授業を受けましたが、出来るならまた受けたいですね。
いやー、恐ろしいですよ(笑)。
なんといっても初回のレッスンが一番恐ろしかったですね。
何もかも見通してしまう恐い人に出会ってしまったなという。
嘘をついたらすぐにバレちゃうんです。
演技をしている最中、すごく遠い目をしているような感じで見ているんですけど、終わった後に全部つつ抜けと言うか、小手先でやったこととかすぐバレちゃうので、恐ろしいなと思いつつ、でも目指すところはここなんだろうなって。
突き詰めていくと、とんでもない人になっちゃうんじゃないかな、役者って。
亀山 – 嘘っぱちはすぐバレるもんね。
どんな嘘をつくかなんだけど、僕らの仕事は。
ただ、何もよりどころがないままやるのと、捨て身でやってくるのとは随分違うので。
財満 – 僕の場合は捨て身でしたからね。
僕は大体ずっと捨て身なので、今でも身をなげうつ覚悟でスタジオのドアを開けるようにしていますから。
– 今は歌やダンスなども授業に取り入れている養成所さんがありますが、アプトプロさんはどんなことを教えていますか?
亀山 – ウチは基本的に芝居ですね。
役者だと思っているので、そこに力を入れています。
あとは、所作とか立ち姿は芝居に影響するので言います。
リズム感を養うものはありますが、ダンスは無いです。
歌とかは後の作業で、事務所に入ってから特化していくことになります。
財満 – リズム感は良いと言われるんですけど、どうしても体がついていかないんです(笑)。
スマホのリズムゲームも指が追いつかなくて。
– 養成所では何を一番大事にされていますか?
亀山 – 講師によって違うと思うのですが、私の場合は時間と空間を共有したいですね。
共演者と一緒の時間を過ごす、その場にいる感覚を持ちたい、持ってほしいというのは常々言っていることです。
小手先ではそこに居られないというのが一つあるのと、あとこれは本当の基本なんですけど、相手のセリフが聞けないと喋りたいことが出てこないんです。
喋りたいことがあるから喋る訳で、設定上の何々したい人……例えば商店だったら売る人と買いに来た人との会話だったりする訳ですけど、そこの部分を忘れずにいること。
その感覚が欲しいなと思っているのですが、そこを忘れて面白いことをやりたいというのはちょっと外れてくるので、毎回口酸っぱく言っちゃうところですね。
他にも色々ありますけど、それは伝えようとしているかどうか、相手に届くセリフを言っているかどうかもあるし、実際アニメの中でどんな姿勢で何を伝えようとしているのかとかありますし、誰にというところが基本なので。
アニメをやるとタイミングだけ合わせようと、表情とだけ合わせようとするのが突然出てくるので、その一歩前の作業です。
アニメの中でもそれができたら当然良いのですけど、自分の思い描いた表情と違ったら、どうして違うんだろうと考えるところからまず始めなきゃいけないはずなので、そういうことを考える基本がわかってほしいなと思います。
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最近のアニメは、アフレコする時に絵が出来上がっていないからタイミングだけでアフレコして…
COMMENT コメント
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後編の公開、嬉しいです!前編に引き続きとっても面白かったです!
今回はアプトプロ付属養成所と声優という職業に焦点を当てたということで、普段知ることができない声優さんの裏側を垣間見られてとても興味深く拝読しました。
財満健太さんと亀山俊樹さんのみならず、財満さんをサポートしているマネージャーさんのお話まで伺えるなんて、本当に嬉しかったです!
マネージャーさんについてもずっと興味を抱いていたので、他では聞くことのできない貴重なお話の数々にとても感動いたしました。
後編でも財満さんのお話がたっぷり聞けて、ファンとしてとっても嬉しい気持ちになりました!
憧れの声優さんの話なども聞いてみたいなとずっと思っていたので、知りたかったことについてピンポイントで質問してくださったインタビュアーさんには本当に感謝の気持ちしかありません。ありがとうございます!
ファンへのメッセージも振ってくださってありがとうございます!とっても嬉しかったです!
財満さんのことをより一層知ることができた貴重なインタビューでした。今後ともAKIBA’s GATEさんの記事を楽しみにしています!
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