AKIBA’s GATE 声優養成所/新人声優特集
連載第2回(前編)
アプトプロ付属声優養成所/財満健太さん
– 財満さんの人柄の特徴を一言で言うと?
亀山 – ポジティブ。
財満 – 家に帰るとネガティブです。(笑)
亀山 – 役者って人に好かれなければいけないと思うんですが、人に好かれる奴なんです。
財満 – 人に好かれなきゃというのは、最近自分でも思うようになりました。
亀山 – 一緒に仕事したいと思えるような人でないと。マネージャーしかり演出しかり共演者しかり、みんなに結構いじられていますし。
財満 – いじられたいわけじゃないんですけど、ツッコミどころがあるのかなと思います(笑)
– 趣味とかございますか?
財満 – アイドルにはまってますね。乃木坂46さんに。
– それは何故でしょう?
財満 – たぶん疲れていたんでしょうね。
学生時代とかは全然興味が無かったのですが、たまたま深夜にテレビをつけた時にやっていた乃木坂46さんの番組があって、観ていると何も考えなくて良い状態にできたんですよ。
それで観始めるようになっていったら、自分にとっての癒しなんじゃないかと思い始めて、気づいたらライブに行っちゃうぐらいに。
それもある種の救いですよね。
– ご自身も表に出る職業じゃないですか。
それで、表に出ている人を観て、何か思うことってあるんですか?
財満 – それはすごく感じますね。
まるで自分を観ているかのような気持ちになることがあって。
MCの人に話を振られてもあまり良い回答ができないとか、そういうのを見ているとだんだん自分も凹んできてしまって。
そういった、イベントに出た時の自分と照らし合わせて観るような側面もありますね。
ウケたらこういう風にやればいいんだし、シラけたらこういうことやっちゃいけないんだ、とお手本にしているところもありますね。
– 養成所では基本的に演技に関することのみを教えますよね。
亀山 – 私はそれ以外は全く教えませんね。
他には無関心です。
イベントに関しては一切口出ししないで、たまに普通に観に行きます。
役者としては、僕みたいな立場の人間に見られたくないところがあるでしょうね。
スタンスが違うから。
ものづくりとして参加しているのと違う側面になるので、あとで「観に行ってた」という話をすると「えーーっ」みたいな、何で来るんだよみたいな反応をされます(笑)。
財満のイベントにはまだ行ったことないですね。
財満 – それこそ見られたくないです。
自分的には、出演したイベントでミスをしなかったことが無いです。
– デビューされてから楽しかったことと辛かったことってありますか?
財満 – 楽しいと思う時は、自分が台本を読んで一番最初に感じたものを認めてもらえることですね。
最近はあんまり深く考えすぎないようにしようとしていて、自分に似ている部分があるような役の時はできればリアルにやりたいですし、持っていったものがいいねって言ってもらえた時が、一番達成感や充実感があるなと思います。
苦しかったことというと、僕はあがり症なので毎回お腹壊しちゃうんですね。
イベントとかに出してもらっていますけど、自分がやりたいこととか上手くできないことが多くて、それを楽しめるようにするために頑張りたいなって思っています。
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– それは、場数を踏むことによってクリアになるのですか?
財満 – 慣れないのかなと思っていたんですが、イベントに関しては最初にいきなりキャパが大きいところに出…
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– 得意としている役柄ってあるのですか?
財満 – 養成所時代は荒っぽい感じの役が講師の方々にも褒めてもらえてました。逆にセンチメンタルなお芝居…
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インタビュー公開、とても嬉しいです!5ページ分の内容でたくさん財満健太さんを知ることができて、大変興味深く拝読しました!
個人インタビューではなく亀山俊樹さんとの対談というのがとっても嬉しいです!社長であり音響監督から見た財満さんの印象を聞く機会なんて滅多にないので、本当にありがたいです。亀山さんの口癖でもある「ケチケチした芝居」という言葉が聞けてなんだか嬉しくなりました。
あのとき財満さんがラーメン屋の店長になっていたら、あのとき財満さんが養成所を希望せずご実家に帰られていたら、今こうしてインタビューを読むことは有り得なかったんだなぁと、今のこのファンでいられる環境に多大なる感謝の気持ちを抱きました。
このインタビューが公開されなければ聞くことができない話の数々に、本当に心の底から喜びでいっぱいになりました。財満健太さんに関するインタビューを公開してくださって本当にありがとうございます!文章も読みやすく、お写真もとても綺麗でとても大満足でした。後編も楽しみにしています!