AKIBA’s GATE 声優養成所/新人声優特集
連載第1回
WAHO學院(EARLY WINGグループ)/松永一輝さん
– そういうお話を聞いていると、声優を育てるというよりも、一人の人間として確立させていくような感じがありますね。
寺井 – そうですね、そこがメインになってきます。
今の子たちはアニメを演りたい、ゲームを演りたい、歌を歌いたいなど、いろんな形で入って来ますが、入ったばかりの時期では響かないなと思って、教えないことがあったりします。
それは所属や準所属になってから初めて伝えることで響いたりするので、養成所の期間中は最低限の社会人としてのマナーをしっかりしましょうというのが一番です。
養成所生では良くて、準所属では駄目なもので分かりやすいのが、レッスンのお休みの連絡事由についてです。
「家庭の事情」とか「体調不良」などは養成所生ならばOKにしていますが、準所属ではNGです。
そんなの一般社会では通用しないじゃないですか。
「”家庭の事情”って何?詳しく話そうか」と。
言えない部分があるのは勿論分かるのですが、現場を休むのに理由が言えませんでは通用しませんのでそこは一社会人としてしっかりと育てていかないとと思っています。
体調不良の連絡でも明るく元気に言う子もいて、その時はわかりましたと言いつつも、やっぱり印象は落ちますよね。
だから日頃から、「芝居が下手で印象を落とすことは絶対無いけど人間性で印象は落ちる
と言っています。
それは養成所生でも準所属でもずっと言い続けていて、”人間力”がどれだけ大切かという話ですね。
– 松永さんは人間力を磨くようにしていますか。
松永 – 心がけています。まずレッスンは休みません!
声優を目指し始めてからというもの、全然体調が悪くならないんです。
心の中で絶対に風邪を引いてなるものかと、常に気を張り巡らせているからだと思いますが、養成所で基礎をしっかりやったお陰で、体力がついたおかげかもしれません。
– EARLY WINGとして、他の事務所と比べてここが強いというところはありますか。
寺井 – やっぱり1番はアットホームで団結力が強いというところだと思います。
– イベントにも出演されていましたが、EARLY WINGは新人女性声優のグループはありますが、男性
のグループは作らないのですか?
寺井 – 結構言われるのですけど・・・新しいものを作るというのは今後出てきそうなんですけど、まだわからないですね(笑)
– 松永さんみたいな役者さん側から「こういうことやりたいです」とは言わないんですか。
松永 – まだちょっと怖いです……。
寺井 – その怖いというのがやっぱり間違いで、1年経ったら新人ではないんです。
松永も自分の意見をマネージャーに言えないというのが駄目だなと思います。
怖いと言うのであれば、何が怖くて何が怖くないのかということを一つずつ攻略して行かないと。
それって新人マネージャーが、制作会社が怖いから営業に行けないと言っていると同じなんです。
松永 – マネージャーとはなるべくコミュニケーションを取るようにしています。
– EARLY WINGは、専属ではなく制作会社ごとにマネージャーが振られていますよね。
マネージャーさんは優しいですか?
松永 – 皆さん優しいですね。
勿論、優しさの中に厳しさもあって、育てようとしてくれていますが、それに応えられない自分もいるので反省ばかりです。
「失敗して学べ」と言ってくださるので、その通りですね。
– 先ほど遊びの話がありましたけど、自分でこういう遊びをしたいっていうものはありますか?
松永 – まだ遊びがわからないんです。
芝居の中でどう遊ぶのかっていうのも、わからない……。
– 松永さんはトークは得意ですか?
松永 – 得て不得手でいうと、得意じゃないです。
今後そういう仕事が来たらどうしよう……。
ちゃんと準備はすると思うのですが、準備の仕方がわからないなって……(苦笑)。
– 先輩にご相談してみましょう……!
さてそろそろお時間ですので、最後に、応援されているファンの皆様に一言いただければ。
松永 – 気になってくれたら嬉しいです。
まだまだ新人ですけど、応援していただけると幸いです!
– 寺井さんから激励のお言葉などありますか。
寺井 – 彼は、これから皆さんの目に触れる機会が多くなると思います。
前向きな姿勢や愛嬌がある所がやっぱり一番良いところで、叩けば響く人材だと思うので頑張ってください。
松永 – ありがとうございます!
色々な役ができるように頑張ります!
声優養成所の特集連載、次回はどちらにお伺いするのでしょうか。お楽しみに!
松永一輝 Kazuki Matsunaga
茨城県出身。1月16日生まれのO型。趣味・特技に、殺陣・日本舞踊がある。
前のページへ
– 初めてのアニメで、1行以上の台詞があると多いと感じちゃいますよね。
松永 – 『踏切時間』は小倉唯さんと千本木彩花さんの、ほぼ二人芝居の短い作品なのですが、僕の相手役の駒…
COMMENT コメント