比露美役　大葉みらいさんインタビュー

── 出演が決まった時の印象を教えてください。

アイドル役として出演のお話をいただいたときは、本当に嬉しく思いました。
私はアイドルとして活動しているので、これからもずっとステージでのパフォーマンスをしていきたいと思っているんですが、最近はお芝居のお仕事をいただく機会がもあって。お芝居ならではの楽しさを感じて、今後はお芝居もチャレンジしていきたいなと思っていました。そういった中で、今回の出演のお話をいただいたので、お芝居もできてステージでのパフォーマンスもできる役柄は、いま1番にやりたかったことだなあって思いました！
それに、漫画が好きなので、漫画が原作の作品を演じられたのも嬉しかったです。

── 普段ドラマは観ますか？どんなジャンルのドラマが好きですか？

私、アニメとか漫画が大好きなので、普段はドラマよりアニメの方を優先して観ちゃいますね（笑）
アニメではアクションが激しい作品が好きです。このシーンってどんな風に作られているんだろうっていうように考えを巡らせることもあったりして、作品制作の裏側を調べたりとかそういった側面でも楽しんでいます。
ドラマ作品のジャンルでいうと、観ていてワクワクできるミステリーが好きです！

── 作品が持つ魅力を教えてください。

フェノメノンは、普段のアイドルの姿からは見られない、歌やダンスの練習をしているシーンや、葛藤したり悩んでいるシーンなど、ステージの裏側で努力をしている部分がたくさん描かれているので、そういったいつもは感じることが少ない、アイドルのカッコいい部分を楽しめるなあって思います。
自分自身もアイドルをしているので、見えないところで努力をしたことの積み重ねが、ファンの皆さんへアイドルとしてキラキラした姿をお見せすることができると思うんです。そういう想いを作品として伝えることができるっていうのは、嬉しいことだなあって思います。

── 大葉みらいさんは、フェノメノンのメンバーと同じく、アイドルとして活動されていらっしゃいますね。
メンバーのこう言うところが似ているなと思ったり、このキャラクターのこう言うところに共感できる、といったエピソードはありますか？

「京花」ちゃんのシーンで、ライブ前に声が出なくなっちゃうシーンがあるんですけれど、すっごいリアルで（笑）
「京花」ちゃんが、声が出ないことに悔し涙を流して、周りのメンバーが「京花」ちゃんを支えてライブを終えるっていう展開は、胸に迫るものがありました。
私自身、特に大事なライブを控えている時に思うのですが、自分を追い込めば追い込むほど本番でいいパフォーマンスができるんじゃないかなって思っているんです。自分のピークを本番にあわせるっていうイメージなんですけれど、やりすぎると本番が1番ダメな状態になっちゃうっていう難しさがあるんです。
「京花」ちゃんは、歌が一番上手っていうキャラクターなので、グループの中では歌をリードする立場なのかなって思っていて。「京花」ちゃんのことを想うと「わ～すごくつらいだろうな～」って感じました。

── 演じられている「比露美」は、普段は何を考えているかわからない、謎のおっとりタイプというキャラクターですね。このキャラクターの印象と、こういう所が好き、といったエピソードはありますか？

最初の印象でいうと、個性が強いメンバーがいる中でも、1番人気が高いっていうキャラクターということもあって、「比露美」の魅力として独特な雰囲気があるんだろうなあって思いました。
周りからは何を考えているかわからないっていうように見られていても、言葉のひとつひとつや行動に、周りをちゃんと見てメンバーを気遣っているところがあるんです。表には目立たないところだけれど、グループを支えているのは「比露美」なんだろうなあって思って、そういった優しいところが好きです。
私も「比露美」ちゃんみたいになれたらいいなあって思います（笑）

── 「比露美」を演じる上で、意識したポイントや、このシーン・セリフに注目して欲しいといったポイントがあれば教えてください。

「比露美」は、おっとりタイプっていうキャラクターなのですが、アイドルとしてしっかりパフォーマンスをしなければいけないので、おっとりタイプだけれどおっとりしすぎないっていうバランスが難しかったです。
それと、演者さんの中で私だけが思っていたことだと思うんですけれど、私って福岡出身なので、訛りが出ないように気をつけていました。特に標準語の長台詞だと、文章の区切りとかイントネーションが全然わからなくて（笑）
言葉が不自然に聞こえないように模索しながら演じていたのですが、監督さんからイントネーションとかへの指摘がなかったので、なんとかいけたのかなって思っています（笑）
注目して欲しいシーンでいうと、舌を出す仕草をするシーンがあるんです。私ってかわいい仕草をすることがあまり得意ではないので、今まで舌を出す仕草をしたことがなくて（笑）マネージャーさんに見てもらいながら、「この感じかわいいですか？」って聞きながら練習したので、注目してもらえると嬉しいです。

── 「比露美」は、「フェノメノン」 内で男女ともにダントツ人気なキャラクターとのことで、
大葉みらいさんは、ご自身のアイドル活動でのライブや特典会などで、男女のファンの皆さんに楽しんでもらうために工夫していることはありますか？

私が所属している「HelloYouth」の主な活動はライブなので、頻繁にライブ公演を行っているんですが、同じ曲でも公演によって違った雰囲気に演出したり、何度観に来ていただいても飽きないようなパフォーマンスを心がけています。
そういう想いで、ファンの皆さんに楽しんでいただけるように色々と考えているんですけれど、結局は自分が楽しんでいる姿を見てもらうことが、ファンの皆さんに1番楽しんでもらえることに繋がるのかなっていうように思います（笑）トラブルが起きたり辛い企画だったとしても、それを楽しむように心を切り替えるっていうのを意識していますね。
特典会では、私はおしゃべりが好きなのでたくさん喋っちゃうんです（笑）ファンの方は優しい方が多くて、本当に好きにさせてもらっているので、私の方が皆さんから癒しをもらっているなあって思います。

── このドラマの見どころの1つにフェノメノンのメンバーの成長を楽しめることがありますね。
大葉みらいさんご自身がアイドルとして活動をされていることで、あの頃よりアイドルとして成長したなぁと思った、というようなエピソードはありますか？

私がアイドルになったのが13歳の頃だったのですが、当時はとにかく歌が下手で、ライブの本番前日に、私が歌うはずだったパートを外されたりすることがあったんです。
いまでは、メインのパートを多く任せてもらえるようになったり、やらせていただけることが多くなってきていて。ひとつひとつは小さいことでも、ちょっとずつ成長できているのかなって感じることが増えました。
ダンスの面でも、当時は「私が1番上手い！」って思っていて（笑）周りをしっかり見れていないことが多かったんです。視野が狭くなっていたから、急なアクシデントに対応できないことがあったりしたのですが、そういったことに対応できるようになってきたことは、前より周りを見れるようになったのかなって思いますね。

── 大葉みらいさんの思うアイドル事情を教えてください。

私が所属しているグループ「HelloYouth」は、プロデューサーさんがおっちょこちょいなところがあって（笑）音が急に止まったりとか、聞かされていた曲順が違っていたりっていう、ステージ上でのハプニングが多いんです。
でも、そういった急なことでも、演出のひとつとして見せなきゃいけないっていうことがあるので、そういった面で苦悩があるなあって感じます。
私は、グループでムードメーカーを担当していて、ライブの雰囲気づくりとか、この場面ではこういう見せ方をしようとかっていう演出を大事にしていて。本番では何が起きるか分からないので、ハプニングが起きたとしても、観てくださっている方にはハプニングに思わせないように、色々なことに備えて本番をイメージするようにしています。
そういうことを長年やってきているので、そのおかげで成長できたのかなっていうようにも思います（笑）

── 最後に、この記事を読んでドラマ作品フェノメノンと、大葉みらいさんへ興味を持っていただいた読者の皆さまに向けて、ドラマの見どころと、メッセージをお願いします。

フェノメノンは、アイドルのキラキラした面だけではなくて、普段は見えないところでコツコツと頑張る姿が描かれていて、アイドルの強さや尊さが詰まった作品だなって思います。この作品を通して、改めてアイドルの魅力を感じることができました。
ちょっとダークな一面もあるのですが、そんな作品に実際にアイドルをしている私たちが、アイドル役として出演しているっていうのも、ドラマの面白さのひとつかなと思います。
そして最後に、大葉みらいを応援してもらえるきっかけにしてもらえたら嬉しいなって思います！

── 本日はありがとうございました！