ドラマ作品のオファーをいただけるとは思っていなくて、びっくりしました

── 出演が決まった時の印象を教えてください。

出演のお話をいただいたときは、何かの間違いじゃないかと思って（笑）マネージャーさんに、何度か「本当に私で大丈夫ですか！？」っていう確認をしたのを覚えています。
私は、元々芸能事務所に所属していたのですが、声優以外の形で演技をやったことがなかったので、とても不安でした。監督さんから、「皆さん、ドラマ出演が初めての方ばかりで、楽しい現場になればと思うのでぜひお願いします。」とお話をいただいて、出演を決めました。
監督さんとは、アニメ作品などの音響監督としてお仕事をご一緒したことはあったのですが、まさかドラマ作品のオファーをいただけるとは思っていなくて、びっくりしました（笑）

── 普段ドラマは観ますか？どんなジャンルのドラマが好きですか？

最近は、動画配信サイトで過去の作品を見ることが多いです。ついこの前まで、堂本剛さんが主演の「金田一少年の事件簿」を見ていました。それと、「科捜研の女」は幼いころからずっと見ています。
なので、好きなジャンルだとサスペンスとミステリーが好きですね。

── フェノメノンに出演されたご感想と、作品が持つ魅力を教えてください。

だいぶ緊張しながら初日を迎えたんですけど、共演された方々がアイドルさんや芸人さんで、初めてドラマに出演しますっていう人たちの集まりだったこともあって、逆にチームワーク良く収録を終えられました。誰かが台詞を噛んじゃった時も、「ごめんごめん！」「私も噛むから大丈夫！」みたいに言い合いながら、にぎやかな雰囲気だったので楽しかったです（笑）
この作品の魅力は、それぞれのキャラクターから元気をもらえることが魅力かなと思います。
私が演じた「星島由比」でいうと、マネージャーという職業を通して困難に立ち向かうことで、過去に諦めてしまった夢にもう一度挑戦しようとする姿が描かれているんです。
誰しもがこのキャラクターのように、諦めてしまった夢とか、こんな未来があったんじゃないかとか、色々な想いを抱えながらも現実と戦っていると思うんです。そんな方々に、このドラマを見ていただいて、「明日も頑張ってやってみよう！」とか「もう一度夢に挑戦してみよう！」っていうように元気づいてもらえたら嬉しいなって思います。

── 主人公 「星島由比」 というキャラクターには、どんな印象を受けましたか？

「星島由比」は、「フェノメノン」のメンバーと一緒になって彼女たちの夢を追いかけたり、一度諦めてしまった自分の夢にもう一度挑戦しようとしたり、自分のやりたいことや夢を模索して、それに向かって一生懸命頑張れる女の子なんです。
私自身も、幼いころから声優になるという夢を叶えるために頑張ってきましたし、同い年でデビューした友達の中には、他にやりたいことを見つけて別の道を歩んでいく方もいました。人それぞれ、その時々でやりたいことや叶えたい夢って変わっていくと思うのですが、「星島由比」が、夢に向かってひたむきに頑張る姿に共感できましたね。

── 「星島由比」 を演じる上で、難しかったことはありましたか？

私たち声優にもマネージャーさんがいるんですけれど、私が実際にマネージャーさんにやってもらっているようなことを役として演じるので、意外と演じるのが難しいなって思うことが多かったですね。
それに、初めてのドラマ出演で主役を演じるので、緊張して台詞を噛まないかがすごく心配でした（笑）マネージャーさんに台本を早めに手配してもらって、他のお仕事の合間にもずーっと練習していました（笑）

── 演じていて楽しかったシーンや大変だったシーンはありましたか？

楽しかったシーンは、初めの居酒屋のシーンです。「星島由比」の友人の、「相沢千佳」ちゃんとお酒を飲みながらしゃべるシーンなんですけど、実は私だけ本物のお酒を飲みながら撮影していました（笑）
もともとはスタッフの方が気を使ってくださって、ダミーのお酒を用意してもらっていたんですけれど、実際に営業されている居酒屋さんをお借りしていたので、本物のお酒も置いてあったんです。「このお酒、飲みたいな～」って言ったら、私のだけ本物のお酒を注いでいただいて（笑）お酒を飲みながら演じていたので楽しかったです。
でも、そのシーンが大変だったシーンにもつながるんです…（笑）
ドラマって、ワンカットを撮影して終わりではなくて、アングルを変えて何度も同じシーンを撮影するんですよね。なので、だんだんとテンションが上がってきちゃって、最初のお芝居と変わっちゃったりして（笑）
それにもう1つ大変だったことがあって、同じ場面で驚いた演技をするシーンがあるんです。その時に、うっかり飲み物をこぼしたのが面白く撮れたので、この感じで行こう！ってなったんですけど、何度も同じカットを撮影するうちに服や髪にもかかっちゃって。「相沢千佳」役の鈴姫みさこさんとも「大丈夫ですか？（笑）」って笑いあいながら撮影していました（笑）
楽しい撮影だったなあって思うのと同時に、ドラマ撮影って大変だなあって感じましたね。