【第23回サロン・デル・マンガ現地リポート】日本アニメ生誕100年展!手塚治虫の『鉄腕アトム(Astro boy)』
サロン・デル・マンガ スペシャル!
11月初旬にスペイン・バルセロナで開催された日本の漫画やアニメの祭典「バルセロナ・サロン・デル・マンガ(23 Saló del Manga de Barcelona)」では、日本のアニメ生誕100年を記念し、その歴史を紐解く展示が行われた。今回は、1961年に虫プロダクションを創立した手塚治虫が1963年にアニメ化した代表作、『鉄腕アトム(Astro boy)』を紹介する。
時は未来の21世紀。原子力の並外れたエネルギーと人の感情を持つ愛らしいロボット、アトムの活躍を描く。
本展示では『鉄腕アトム』を、日本のTV番組にアニメが大きな影響力を及ぼした史上初の作品として位置付けている。それまでのTVアニメは短編ものがほとんどだったが、一話が20分という構成は、当時の製作技術からするととても長時間の放送枠で、現代のアニメ番組に通じる礎を築いた。その当時の制作現場は、凄まじい強行軍で行われたといわれている。
交通事故で息子の飛雄を亡くした天馬博士が開発した子供型ロボットが誕生したのが、2003年4月7日。道を走るタイヤのない車はドローン技術といったところだろう。事故の様子からは、まだ自律運転技術は普及していない。
鉄腕アトムが描いた未来を生きる私たちが今見ると、レトロな映像の中に未来が映っており、その白黒アニメは普遍的で色あせる気配を感じさせない。
「バルセロナ・サロン・デル・マンガ」の現地リポート、次回も乞うご期待!
©Mushi Production
COMMENT コメント