サロン・デル・マンガ スペシャル!
昨年11月初旬にスペイン・バルセロナで開催された日本の漫画やアニメの祭典「バルセロナ・サロン・デル・マンガ(23 Saló del Manga de Barcelona)」では、ロボットが登場する歴代の日本作品の特別展示も行われた。
今回紹介するのは、【スペインで見つけた日本のマンガ】シリーズでも取り上げた間瀬元朗の『デモクラティア (Dēmokratía)』。
タイトルのデモクラティアとは、「民主主義」を意味する。ネット世論をくみ取りバランスの取れた判断をし続けるとされる、英知を備えるロボット。それはインターネットが民主的な空間だという神話の上に成り立っている。インターネットは自由度の高さとは裏腹に、実は非常に危うい世界でもあり、ロボットに人間は手を焼く。しかし、その「ヒトガタ」ロボットは人間の作り出したネットの暴走に呼応したまでで、ある意味では人間の自業自得だった。
本展示では、独立して行動するロボットの賛否、そしてソーシャルネットワークに代表されるネット社会に着目し、日本的な物語として『デモクラティア』を高く評価しているようだった。
「バルセロナ・サロン・デル・マンガ」の現地リポート、次回も乞うご期待!
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