サロン・デル・マンガ スペシャル!
11月初旬にスペイン・バルセロナで開催された日本の漫画やアニメの祭典「バルセロナ・サロン・デル・マンガ(23 Saló del Manga de Barcelona)」では、ロボットが登場する歴代の日本作品の特別展示も行われた。
今回紹介するのは、CLAMPの『ちょびっツ(CHOBITS)』。2000年から2002年にかけて連載されTVアニメにもなった作品。人造人間がパソコンと呼ばれて普及する世の中で、人とロボットの恋愛を描くSFラブコメ作品。
上京してわびしい独り暮らしを送るはず主人公の本須和秀樹は、パソコンと縁もゆかりもなかった田舎者。18歳の浪人生には高価なパソコンは買える訳もなかったが、たまたま捨てられていた可愛いらしい「ちぃ」を拾う。しかし、捨てられていただけに、はやり“ワケアリ”のアンドロイドだった――。
同展示では、「CLAMPはロボットが人間の感情を持ち、人間が恋に落ちることが出来るのかという質問を提起している」とし、西洋でのアンドロイド作品の先駆けとして、フリッツ・ラング監督のドイツ映画『メトロポリス』 (1927年)との興味深い比較も試みられた。
「バルセロナ・サロン・デル・マンガ」の現地リポート、次回も乞うご期待!
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