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【スペインで見つけた日本のマンガ】その⑫ 藤子・F・不二雄の『ドラえもん』

15回にわたり集中連載した「第35回バルセロナ国際コミックフェア」。訪れた会場のあるスペインで、人々は驚くほど多くの日本のマンガに親しんでいた。スペインの本屋で実際に見つけた日本のマンガを紹介していくこの連載第12回目は、藤子・F・不二雄の『ドラえもん(Doraemon)』について取り上げる。

『ドラえもん』は1969年に連載が始まり、半世紀を経た今も大変親しまれており、国民的なマンガと言える。落ちこぼれの小学生、野比のび太と未来からやってきたネコ型ロボットの頼れる相棒を軸に、夢あり笑いあり涙ありのストーリーが展開していく。

同じく藤子・F・不二雄の『キテレツ大百科』とは似た部分があり読み比べるのも興味深い。キテレツが不遇の先祖の思いに駆られているのに対し、のび太は迷惑をこうむっている子孫からドラえもんを介して叱咤されている。核家族化が進む今日、時を超え家族をつなぐ物語は心温まる。

昭和の雰囲気と22世紀のテクノロジーのブレンドは、非常にユニークで現在の私たちが読むと、懐かしいと同時にSFの未来のような印象がある。「タケコプター」や「タイム風呂敷」はその最たるもので、空想とは言えこれだけ多くの道具を考案した作者の創造力には感服するばかりだ。

『ドラえもん』には過去と未来が融合しており時が経過してもその魅力は色あせることがない。海外でも幅広く支持され、スペインでもTV放送されているのがその証だ。

 

<連載第11回はこちら>

【スペインで見つけた日本のマンガ】その⑪ 筒井哲也の『マンホール』

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