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【スペインで見つけた日本のマンガ】その⑳ 筒井哲也の『予告犯』

15回にわたり集中連載した「第35回バルセロナ国際コミックフェア」。訪れた会場のあるスペインで、人々は驚くほど多くの日本のマンガに親しんでいた。スペインの本屋で実際に見つけた日本のマンガを紹介していくこの連載第20回目は、筒井哲也の『予告犯(Prophecy)』について取り上げる。

『予告犯』は、当連載でも紹介した『マンホール』同様、法に抵触するような荒治療で世直しを実行するサスペンス作品。実写映画やテレビドラマにもなり、広く知られている。

覆面マスクに新聞紙を用いているところが、如何にもソーシャル・ネットワークというメディアを駆使した劇場型犯罪を象徴する。インターネットが普及する以前は、犯行予告というとTV局や新聞社といったマスメディアに送りつけるのが一般的だった。

平和ボケした日本列島では、覆面をして犯行予告をするような組織は実際にはまれだ。一方スペインでは、長きにわたりバスク地方の分離独立闘争を行っているETA(バスク祖国と自由)が、似たような覆面をかぶって声明を発表していた。

同組織の武力闘争は約半世紀で800人あまりの命を奪ったが、近年は下火になり、ついに今年武装解除を宣言した。その一方で、現在はバルセロナのあるカタルーニャ州が一方的にスペインからの独立を宣言しようとしており、社会には不穏な気配が絶えない。

もしかすると、本作品の登場人物や出来事を、自分たちのことのように思っているのかもしれない。

 


<連載第19回はこちら>

【スペインで見つけた日本のマンガ】その⑲ 大高忍の『マギ』

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