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『僕は君を太らせたい!』2巻発売記念! 茸本朗さん(原作)と横山ひろと先生(作画)に、作品のつくり方や見どころを聞く

■何を食べたい?! アリゲーターガーに、ウシガエル、そしてマダガスカルオオゴキブリ……!!

食材のお話でいうと、これまで登場した野食レシピの中で、特におすすめのものはありますか?

横山:僕が食べてみたいと思ったのは、アミガサタケとかキノコ系です。都田さんの好物というのがありますけど、純粋に美味しそうだなと。基本的には全部食べてみたいと思っていて、アリゲーターガーも丸焼きにしてパリパリで、美味しそうだなって。

丸焼きにするシーンは、あの勢いに笑ってしまいました。「ドシャーン!」「ギャー!」って(笑)

茸本:アリゲーターガーは包丁が入らないので、食べるとなったら丸焼きしかないんですよ。実は焚き火に放り込むのは現地の食べ方で、日本だとまず野外での焚き火自体がかなり難しいんです。漫画のあのシチュエーションだから出来たことでしたね。

横山:野食会でセミとかもいただいたこともありまして、普通に全部おすすめというか、食べてみたいなあと思っていますね。

茸本:僕はウツボが好きなんですけど、噛まれる危険性も伴うので……。読者の方に獲ってほしいなと思うのは、ザリガニとカエルかな。ウシガエルとかみんな普通に食べるだろと思っていたのですが、周りに聞くと「食べたことないし、食べ物だと思ったこともない」と。

どう育ってきたら普通になるんですか……

茸本:お店に出ていたら、普通だと思うんですよね。カエル肉って、ちょっとしたお肉屋さんとか上野のアメ横行ったらあるじゃないですか。

横山:町田の大衆居酒屋にもありますね。

茸本:すごく美味しいし、しかも安からぬ値段で販売されている肉が、普通に手に入るんですよ。免許もいらないし、ヘッドライトと長靴さえあれば獲れるので最高ですね。やっぱりこういう漫画をやっていく中で、できればこういう野食材を、読者の方にも食べて欲しいです。「実際に自分はやらないけど、漫画だけ読みたい」っていう人はもちろんウェルカムなんですけど、でもそういう人もやってくれたら尚良いなと思っていて、そういう人にオススメできるのは、カエルとザリガニなんじゃないかなって。

横山:ウシガエルって、その場で絞めないといけないんでしたっけ?

茸本:そうですね。キッチンバサミで頭の後ろの骨をチョキンってやれば大丈夫です。特定外来種なので生体移動が出来ないというのは漫画の中でも触れているんですけど、このウシガエル含め外来種って美味しいやつが結構あるので、積極的に取り上げていきたいと思っています。

今の日本では、生体移動は駄目なんですよね

茸本:そうなんです。これはありがたいことでもあるのですけど、野食サイドの方から「ここの注釈が足りなかった」みたいなツッコミいただくことがあって。一番もらったのが、1巻のアリゲーターガーの話なんですよ。「ガーの卵は美味しそうに見えるけど毒がある、誤食事故も結構起こっている」というのを、漫画の欄外にある”茸本メモ”に書くべきだろ、何のための茸本メモだ! と結構なトーンで怒られました。そういうツッコミが来るのも嬉しいですよね。

横山:野食界隈は、相互監視が強いというか、みんなでモラルを守っていこうという意識が良いですよね。


両先生のサインが入った複製原画。都田さんのミニイラスト入り!

なるほど。逆に、横山さんが食べられなさそうだと思うものはありますか?

横山:特に無くて、大体は食べてみたいですね。虫も良いですけど、ゴキブリはちょっと抵抗あるかも。

茸本:マダガスカルオオゴキブリという外国のゴキブリがいて、昆虫食をされる方には人気があるんですが、これを例えばお寿司で食べたりされている。これについてはちょっと個人的には好きではないというか……。嗜好の問題なんで口出す方が間違っているとは思うんですけど……。

横山:お寿司にすると美味しいんですか?

茸本:寿司ネタにちょうど良いサイズってだけで、特にシナジーとかは考えてないのでは……。わからないです、皆さんは「これは美味い、酢飯と合う!」って思われたのかもしれないけど、僕はちょっとピンとこなかった。

僕は食材を一番美味しい食べ方で食べるのが良いと思っているんですけど、見た目にはこだわってこなかったんです。だから、1巻でカメの頭を浮かべた木野君はすごく頑張ったと思うんです。都田さんは怒っちゃったけど。

木野さん的には、より食欲が湧くと思ってやったサービス精神なのですよね

茸本:そうなんです。そういうギャップを埋めるべきか埋めないべきかは、いつも考えています。

 

単行本2巻のオススメポイントは

ありがとうございます。さて最後になりますが、3月29日(金)に発売となります単行本2巻の読みどころを教えていただけますと

茸本:温泉回があるので、お風呂シーンですね。あと、都田さんがこの異常な環境にある意味こなれてくるんですよ。食材が出てきていちいちツッコむけど、美味しく食べられるような精神状況になってきたというか。

この漫画は、野食における都田さんの成長話でもあると思っているので、2巻は1巻よりもそういう要素が強まってきています。都田さんが一般人的な視点を失わないで耐えていられるのか、2巻では少し危うくなってきているので、そういうところが個人的には良いなと思っています。

横山:2巻では、都田さんの病気のことも多少進むので、そのあたりが気になる方は読んでいただければと。

1巻時点ではいくつかの謎が提示されていて、例えば木野さんは何故あんなに元気なのか、あの感染症はそもそも何が原因なのか、羅患したら絶対に死んでしまうのか、といった点も徐々に明らかになっていく感じですか?

茸本:そうですね、自分の中では既に設定は練っています。フィクションだからこそ出来るだけリアルに寄せたいので、医者の友人に相談しながら、どういうことが現実的にありうるかとか。

一宮:僕はハリネズミの回がオススメです。野食の知識が無い人間からしたら、可愛い生き物じゃないですか。これを食べるっていうのは、命をいただく残酷さと、だからこそしみじみ食えるという良いお話でした。一般層の皆さんにも響くのではないかなと。しかもカラーページ(電書版ではカラーで収録)なんです。

–これは可愛らしいですね!

横山:(カバーイラストには) 2巻に出てくる食材をちゃんと全部描きましたので。ハリネズミもウツボも、毒キノコもあります。

茸本:コゴミも。コゴミの特徴って、断面が三日月型になっているんです。それが無いと採っちゃダメなので。このイラストはとても役に立ちますよ。

–それでは最後に、読者の方に一言いただけますか。

茸本:「役に立ちながらも面白い」漫画になることを目指して描いています。なので、この漫画を読んでいれば、いざという時も安心なので……是非買ってください! 第1話風に言うと……「買わないと死にますよ」みたいな。言い過ぎかな……

横山:「僕は君に読ませたい!」という思いで描いているので、宜しくお願いします!

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