「バンド・デシネ」連載第2回目は、『千年の翼、百年の夢』について取り上げる。
昨年より日本で開催されている特別展 「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」で、急逝した谷口ジローの遺作『千年の翼、百年の夢』を目にすることが出来る。これは、一言で表現するなら「漫画家を描いた漫画」だ。
ストーリーは、スペインのバルセロナで開催された国際マンガフェスティバルに参加した日本人漫画家が、帰国前にパリに立ち寄るというもので、作者の体験に基づいている。
主人公の漫画家は熱にうなされ、とある女性に誘われるままルーヴル美術館の夢と現実、表舞台と裏舞台を行き来する。が、その彼女の正体は、女神の彫像「サモトラケのニケ」だったのだ。漫画家はその後、時空を超えた体験を繰り返すこととなる。
生前の同氏は「全ページカラーという日本では考えられないマンガ領域への新たな試み」とコメントし、意欲を見せていた。故人の生きた時間、空間、そして夢を体感することのできる作品だ。
(C) Louvre
<連載第1回はこちら>
【漫画 × バンド・デシネ!】その① 日本と世界つないだ漫画家・谷口ジロー急逝
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Mi piacerebbe provare a rifarlo al vero, ma so già che tra non molto ficnhoeracno dei cloni a tempo di record…Tu però potresti essere l'unico a realizzarlo in marmo di Carrara. O granito rosa di Baveno. Pensaci.