【漫画 × バンド・デシネ!】その㉚ ジョン=ジャン=クロード・メジエールの『ヴァレリアンとローレリナ』
「バンド・デシネ」連載第30回目は、ピエル・クリスタン(作)とジョン=ジャン=クロード・メジエール(画)の『ヴァレリアンとロレリーヌ(Valérian et Laureline)』について取り上げる。
『ヴァレリアンとロレリーヌ』は1967年から制作が始まったSF作品で、当時記録的なヒットとなった。28世紀生まれの主人公・ヴァレリアンは11世紀にタイムスリップした際に、農民の娘ローレリナにその事実を知られてしまい、やむなく未来に連れて行き、時空エージェントの相棒として鍛え上げる。
この作品は、日本でもお馴染みの『スター・ウォーズ』などのSFやファンタジー映画に影響を与えていると言われる。作画を担当したメジエールは『フィフス・エレメント』をはじめ、多くの映画のデザインを手がけており、直接的な類似性も見て取ることが出来る。中世あり、宇宙あり、動物ありと、盛り沢山の内容となっていて、飽きることがない。
本作品の興味深い点は、作者2人は同い年の幼馴染で、お互いを知り尽くしているところで、その抜群のコンビネーションにも注目だ。
アニメ『ヴァレリアンとローレリナ(Valérian et Laureline)』
<連載第29回はこちら>
【漫画 × バンド・デシネ!】その㉙ ゼップの『ティテーフ』
©
Pierre Christin, Jean-Claude Mézières
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