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小野賢章・岸本卓也・早乙女じょうじが参加
12/13開演、Team Unsui第2回公演『カプセル』稽古レポ&インタビュー(後編)

小野賢章さん、岸本卓也さん、早乙女じょうじさんらが中心となり活動する俳優ユニット・雲水によるプロデュース公演『カプセル』が、12月13日(木)から24日(月・祝)まで、東京・新宿シアターモリエールで上演されます。

劇団献身の奥村徹也氏を作・演出に迎えた今作には、雲水の小野さん・岸本さん・早乙女さんのほか、劇団献身の加瀬澤拓未さんと木村圭介さん、そして小関えりかさんが出演します。

チケット絶賛発売中の本公演。
AKIBA’s GATEはその稽古場を訪れ、稽古の模様の取材と、全出演者と演出の奥村徹也さんのインタビューもさせていただきました。
特集記事後編では、その特別インタビューの模様をお伝えいたします。

左から
奥村徹也さん、小関えりかさん、早乙女じょうじさん、小野賢章さん、岸本卓也さん、木村圭介さん、加瀬澤拓未さん

 
– 奥村さんは雲水さんとは初めましてだと思うのですが、稽古を通してみていかがでしょうか。

奥村:自分の劇団(劇団献身)だと自分だけで考えることも多いのですが、雲水側の3人もこういう風にしていきたいっていうアイディアを言ってくれるので、独りよがりな作品ではなくて皆で作る作品になっていると思います。

早乙女:劇団メンバーに対しての目つきが違いますね。木村くんへの厳しい目線が怖いなって(笑)。
皆には優しくニコニコしているのに……差がすげぇなって(笑)。

– 身内には厳しいということですか?

奥村:まぁそうですよね、言いやすいから(笑)。
真面目な話をすると、雲水の3人に直接言わなくとも、献身メンバーと僕とのやり取りを見ていればわかるだろうな、と。

岸本:あ、察しろってことなんすね?

奥村:まぁ、一番良いじゃないですか。直接言うより、献身メンバーを通して伝達できるので。

 
 

– 雲水の皆さんは、劇団献身さんの公演をご覧になったと聞いたのですが、どんな印象でしたか?

早乙女:面白い作品でしたよ。
今年の7月に観に行ったのですが(第11回本公演『死にたい夜の外伝』)、僕は最後の終わり方がすごく好きで。

奥村:あぁ〜。今回も終わり方良いですね!

早乙女:良いんですよ!

岸本:収まった!っていう。

早乙女:最後は、小関さんの見せ場が……。

小関:頑張ります!

岸本:今回の作品は、こんなシーン、こんなシーンって結構バラバラに作っていったので、それが最後収まるのかというのがポイントでしたが、上がった脚本を見て「あ、収まったな!」と。

 
– 脚本も拝見させていただいたのですが、見事に伏線が回収されていきましたね。

奥村:そうですね。いらない伏線がいっぱいあって、木村のだけ回収されていくっていう(笑)。

岸本:ストーリーの本筋とはあまり関係無い……そんなことないね!(笑)

 
 
– 雲水さんの舞台は一年ぶりになりますけれど、前回公演を踏まえ、今回臨むにあたって変わったことってありますか?

小野:去年第1弾を良い感じに終われたので、2年目が一番大事だなって。
1年目の作品も大事で、最初でこけたら終わりっていうのがあるので。
1回目は面白くて当たり前という気持ちなので、2回目の方が気合が入っていますね。

奥村:いや2回目はむずいっすよ!

小野:1回目を絶対超えなきゃいけないっていう気持ちです。
奥村さんと僕が丁度同い年ですし、僕らはみんな年も近いんですけど、同じ世代で作れるっていうのは面白いですね。

早乙女:奥村さんとか献身の皆さんとやらせていただくことで、今回一人いない(寺山武志さん)ことを補えているなって。
最初、演出や脚本を誰にしようとか頭を抱えている時もあって、いざ奥村さんに決まってからは木村さんとか加瀬澤さんとか小関さんも決まって、スムーズだったよね。
前回は割と社会的なメッセージ性もあったのですけど、奥村さんに決まる前から今回はとにかくくだらないのをやりたいなって。
とにっかく、くだらない笑いに特化してやりたい思いがあって、そこもパズルみたいにピースがスッスッとハマった感じです。


 
 
– 木村さんと加瀬澤さんは、献身さんから参加されることになったんですけど、このチームの雰囲気はいかがですか?

加瀬澤:最初にエチュードとかやっているんですけど、楽しそうっていうのがすごくあります。
とにかく楽しそうだし、自由だし、ずーっと脱線していくし(笑)。
それはすごく良いなぁって。
新鮮でしたね。

木村:劇団公演ではいつもエチュードから始める作り方でやってるんですね。雲水の3人はこういう作り方するの初めてだと思うんですけど、そこにすごく合わせてきてくれたというか、エチュードも楽しんでやってくれたおかげで、3人のコンビネーションの良さも脚本に組み込まれていると思います。

 
– 参加することが一番最後に発表となりましたが、参加してみてどうでしたか?

小関:楽しいです!

一同:(笑)

小関:すごく楽しいです。
あとから参加して、知っている人が誰もいなかったのですごく緊張してたのですけど、皆さん優しく話しかけてくださるので。

早乙女:……それ、どこに行っても言ってない!?(笑)

小関:言ってない言ってない!(笑) すごい楽しいです!

– 今もそうですし、稽古中もそうでしたが、顔がよく赤くなるんですか?

小関:そうですそうです。あんまり言われると……!(笑)

岸本:女優なのに!(笑)

 
– 皆様ご自身の役柄や、このキャラクターの見どころみたいなものをお聞かせください。

小関:本番は顔が赤くならないように気を付けるっていうのと、あとはラストシーンを頑張ろうかな。大事なところはラストですね。

岸本:今回キーマンですからね。

小関:多分、普段やっているお芝居とちょっと違う感じなので。

早乙女:前回と全く違うキャラクターですし、チーム雲水が今4人から3人になって……。

岸本:なんか脱退したみたい(笑)。

早乙女:あいつがいなくなってぇ〜!(笑)
一人ひとりが盛り上げて第2回も大成功させたいし、皆が頑張ってそれで僕も頑張ってっていう。
これから稽古をしていく中でぶっ壊して、また違うキャラクターを作っていって、『カプセル』を成功させたいって思ってます。

奥村:真面目じゃないですかぁ〜!

 
小野:僕はすごいボケたがりなんですよ。
それを今回封印して、ツッコミに回って、ちょっと頑張らなきゃなぁ…って。

奥村:全員ボケたがりだから、もう致し方ない(笑)。

岸本:ずっと三村さんのツッコミってオーダー受けて、そこは別に三村さんじゃなくていいってところまでずーっと三村さんでやるっていう。

奥村:ツッコミでボケだすっていうね。

小野:僕も最近は舞台でやっていない役割があったりするので、そこも楽しんでいただけたらなと思います。

 
岸本:前回もなんですけど、わりとバカな役をやらせていただいて、ちょっと変えたいなと奥村さんにも言っていたのですが、エチュードで作っていくとやっぱり自分のバイブスといいますか、結果自分に寄ってしまったところも大いにあると思います。
それでも前回と違う色はやっぱり出したいですし、前回は割とバカにされる役柄だったと思うのですけど、今回は誰もいがみ合ったりしないですし、作品も違えば角度も違うんだってところを楽しんでもらえたらなと思っています。

奥村:自然と岸本さんに役が近づいて行ってましたよね。

岸本:……今話してて思ったけど、じゃあエチュードで自分が全然違うことやれば良かったなっていう(笑)。

奥村:いやいやいや(笑)。

小野:役を引き寄せる、引き寄せていく系役者だね。

木村:僕はいつも劇団の公演では……

奥村:30文字以内で。

木村:30文字!?(笑) もうちょっと喋らせてほしい!(笑)

早乙女:もう半分使ったよ(笑)。感想とかは?

木村:え〜……特に無いです。

一同:(笑)

木村:僕個人としては、いつも劇団の公演では本筋とは関係無いところでずっとふざけていることが多いんです。
今回はお話を進めていくような役柄でもあるので、劇団献身の公演をよく観てくれている人でも「新しい木村なんじゃないか」って思ってもらえると思うし、いつも通りふざけている時もあるしっていうところを観ていただきたいですね。劇団の公演だと、やっぱりメインストリームにはいられない人間が……

一同:(笑)

岸本:パワーワード出すなよ!(笑) なんだよ、メインストリームって(笑)。
演劇やってて聞いたことないわ!

木村:ちょっと喋らせて!(笑)
真面目な話、日陰にいるような苦しい部分だったりが作品に出てたりするんですけど、今回は色んな人に楽しんでもらえるようなハッピーな面白い劇だと思うので、そこがまた劇団公演と違ってすごく良いなって思います。

加瀬澤:僕はメインの役と兼務で色々な人間を演じるので、その「ほか」の役をできるだけ頑張っていきたいです。
僕が何役やるのかな〜って見てもらえたらなって思います。

 

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– 今回の脚本ですが、初稿を受け取ってみての感想をお聞かせいただけますか?

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