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【スペインで見つけた日本のマンガ】その⑦ 川原礫の『ソードアート・オンライン』

15回にわたり集中連載した「第35回バルセロナ国際コミックフェア」。訪れた会場のあるスペインで、人々は驚くほど多くの日本のマンガに親しんでいた。スペインの本屋で実際に見つけた日本のマンガを紹介していくこの連載第7回目は、川原礫の『ソードアート・オンライン(Sword Art Online)』について取り上げる。

2001年から2002年にかけて執筆したものの、第9回電撃ゲーム小説大賞に応募し損ない、オンライン小説として世に出された。地道な活動をつづけ、『アクセル・ワールド』が2008年に第15回電撃小説大賞を受賞し、電撃文庫から2009年に刊行され、とんとん拍子にアニメ化した。

映画『バトル・ロワイアル』の筋書きが、島に閉じ込められてのサバイバルなのに対し、同作品は仮想空間に閉じ込められる。

ネットから流行った作品で、完成された仮想空間にのめりこんで、出口を閉ざされ、大勢の人たちが究極のデスゲームを演じるというストーリー展開。

現在の実社会では、ネットが社会に浸透するにつれて、ハッカーがネット犯罪で大きなインパクトをもたらしている。まさに時代を反映するような内容となっている。

仮想現実に潜む落とし穴を覗き込みたい、という読者の心理をくすぐる。海外でも人気を博しているのは、その世界的な時代の潮流に乗ったからではないだろうか。

 

<連載第6回はこちら>

【スペインで見つけた日本のマンガ】その⑥ 車田正美の『聖闘士星矢』

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