5月14日(日)、山崎エリイの1stシングル「十代交響曲」発売を記念したイベントツアーファイナルとなるスペシャルイベントが、東京・科学技術館サイエンスホールにて開催された。

■「十代交響曲」MVでも着用した衣装で登場

ステージにはまず、日本コロムビア宣伝担当の”がっちゃん”こと山縣さんが登壇し、この日の主役を呼び込む。これまであまり着用する機会が無かったため、スペシャルイベントのために選んだという純白の衣装を纏った山崎が登場すると、会場からは盛大な拍手が沸き起こった。衣装を見たいとのファンからのリクエストに応え、恥ずかしがりつつ椅子の周りをゆっくりと回る山崎に歓声が飛ぶ。

■今春のイベントを振り返る

オープニングトークでは、東名阪を駆け巡った1stシングルのリリースイベントについて振り返った。イベント会場の各地で、被写体の顔を交換できるアプリで遊んだエピソードなどを披露した山崎は、3月に開催されたフェス「京都 FANJ Premium Live-2017 Spring-」に関しても改めて感想を語り、一連のリリイベや本イベントについて「楽しみにしていることほど、あっという間に終わってしまう」と、この時間を惜しむ場面もあった。

■ファンが望む、10代の内にチャレンジして欲しいことは……?!

次のコーナーでは、事前にファンから寄せられた”山崎エリイに10代の内にチャレンジして欲しいこと”が紹介された。「ひとり回転寿司」を提案された山崎は、ワサビなどの辛いものが苦手なようで「ワサビと歯磨き粉、どちらが辛いですか…?!」と必死に聞き、会場の笑いを誘う。

そのほかに、ノンガターレーンで投球補助台を使用して臨み180点ほどの高スコアを叩き出した「ボウリング」や、その場でぐるぐる回ることしかできない「自転車」、隣の子と同じタイミングで縄を回すことによって飛んでいる風に見せていた「二重跳び」についても話題が及んだ。

それらの中から、「30秒間笑わずに瞑想できるか」チャレンジする企画が実施され、山崎が笑っているかどうかを判別する道具としてフエラムネが登場した。瞑想中に笑ってしまうと音が鳴る、ということではあったが、口にくわえる前から笑いっぱなしの山崎は大苦戦。途中、ルールが”10秒間”になったものの失敗した山崎は、ポージングをしながらフエラムネを吹くことで、チャレンジ内容を「フエラムネを上手く吹く」に自然と変更させ、名誉を挽回した。

■「Teenage Symphony For You」について

続いては、4月30日(日)に恵比寿 The Garden Hallで開催されたFirst Live 2017「Teenage Symphony For You」についてのアンケートコーナーに。

会場の雰囲気が良かったというコメントに対して、山崎はファンと楽しんでいく曲と、一人で世界観をつくりあげていく楽曲とに分けて、その2つのカテゴリをどのように区別・融合させられるのか、そして自身のパフォーマンスがどのように届くのかをかなり考えていたようだった。また、曲中に客席に降りた「ドーナツガール」の反響は大きかったようで、山崎もファンとの距離が縮まったことに喜びを表していた。

そして、バレエ「眠れる森の美女」の「リラの精」の演目を振付けに取り入れたことに触れ、会場床がバレエの床材と異なることから踊りに気をつけたり、次の楽曲への衣装チェンジを短時間で終えるためにトウシューズのリボンをハサミで切っていたことなど、貴重な舞台裏の様子を真剣な面持ちで語った。

■「Pearl tears」「十代交響曲」を熱唱

イベントも終盤に差し掛かると、いよいよライブコーナーに。まずは山崎が初めて作詞に挑戦したバラード曲「Pearl tears」。”人魚姫”の物語をモチーフに、亡くしてしまった愛犬へのメッセージを綴ったこの曲を、儚げに歌い上げる。

1曲目から早くも”山崎エリイの世界”に引き込んだ後、ダークなメロディを奏でる「十代交響曲」へと続けた。10代後半の「明るさ」ではなく「暗さ」にスポットを当てたこの楽曲で、今抱えている思いを激しくぶつけるようなパフォーマンスを見せる山崎にファンも立ち上がって手拍子で応え、この鳴り止まない交響曲を会場全体で演奏しているような時間が過ぎていった。

ふわふわと柔らかい雰囲気で進行していたトークコーナーとは一転し、何かが乗り移っているかのような鬼気迫る表情と歌声で圧倒するその様はすさまじく、生の空間でしか体感できない荘厳さがある。この難易度の高い楽曲をパッケージリリースし、ライブ歌唱まで実現できる10代の若き才能がさらなる飛躍を遂げることは間違い無いだろう。

■プレゼントコーナー、そしてサプライズ！

ライブコーナー終了後はじゃんけん大会が行われ、会場のファンに「十代交響曲」のサイン入りポスターがプレゼントされた。

最後に、山崎から「ソロデビューした時はちゃんとステージに立てるのか不安でしたが、周りのスタッフさんやファンの皆さんが笑顔で迎えてくれて、こんなに幸せなことはありません」と感謝の言葉が述べられた。

そして、もはやお馴染みとなった”締まらない三本締め”にてイベントがすべて終わるかと思いきや、なんと会場出口にて特製ポストカードのお渡し会と、お見送りが行われることに。

ファン一人ひとりに丁寧にポストカードを渡し、最後の一人の姿が見えなくなるまで手を振り続けた山崎の笑顔によって、スペシャルイベントは幕を下ろした。

■CD情報
タイトル：『十代交響曲』
発売日：2017年4月19日(水)
【初回限定盤】CD＋DVD　￥1,800+税
【通常版】CD　￥1,200+税