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ついに動き出した「神巫詞-KAMIUTA-」プロジェクトが配信ライブを開催! 福山沙織・福山芳樹のW福山を筆頭に、曲者声優やアーティストたちが華やかな宴を披露!!
これまでに、CD盤やMVの制作、未来のアニメ化へ向けてのクラウドファンディングなど、様々な活動を行ないながら、少しずつ現実化へ近づけている「神巫詞-KAMIUTA-」プロジェクト。このたび、初のライブイベント「神巫詞-KAMIUTA-ファーストライブ」を配信ライブという形を通し、9月26日(土)に行った(アーカイブは10月3日23:59まで)。出演したのは、以下のラインナップ。
・「神巫詞-KAMIUTA-」にも登場、ヒロイン天乃遥歌を担当する福山沙織率いるSoul of Fox(福山沙織+大野天翔)。
・JAM Projectのメンバーとしても活動、数多くのアニメソングを歌い続けている福山芳樹。
・声優の竹内良太、寺島愛、プログラマー寺島博樹の3人で活動中のゼロゲージ。
・「神巫詞-KAMIUTA-」にまつわるMVにも奏者として、それぞれに出演。三味線奏者のしゃみおとチェリストのヌビアから成る3×4×S(さしす)。
この日は、クラウドファンディングに協力してくださった方を招待。「神巫詞-KAMIUTA-」の未来へ期待する人たちを前に、そしてカメラの先の人たちに向け、イベントは出演者たちが様を々な形でコラボレートしながら進んでいった。
幕開けを飾ったのが、Soul of Fox(福山沙織/大野天翔)。配信が始まると同時に、ライブがスタート。フロアから響き渡るクラップを身に受け、Soul of Foxが最初に届けたのが「Future’s STAR」。心地好く駆けだしたビート系ロックナンバーに乗せ、福山沙織はギターを掻き鳴らし、この舞台に立っている喜びを全身で感じていた。力強くストロークしながら、溜まっていた気持ちを解き放つように歌う福山沙織。彼女の想いを大野天翔の奏でるギターがしっかりと支えていた。無邪気で天真爛漫な女子高生の天乃遥歌が、ステージで歌っていたら、きっとこのような感じだろうな。そんな想像が、リンクしてゆく姿が舞台から見えていた。
「みんなの心の声いっぱい聞かせてください。わたしも押しつけていきますので」(福山沙織)の声。勢いを増幅するように飛び出したのが、開放感たっぷりのビートロックチューン「Callin’」。ゲストに福山芳樹を迎えたSoul of Foxは、感情のボリュームを一気に右へまわし、「ALL OR NOTHNG」と高らかに歌いだす。福山沙織と福山芳樹が互いの顔を見ながら歌を掛け合えば、サビでも一緒に熱唱。迫力あるステージングを通し、観ている人たちの身体を揺さぶっていった。歪む重い音をぶつけながら勢い良く疾走し続ける演奏と、W福山のパワフルな歌の掛け合いに魂が熱く騒ぎだしていた。
MCでは、福山沙織と福山芳樹がトーク。「ずっと憧れていた福山芳樹さんがいるからドキドキ」「こっちも同じ名字だからドキドキですよ」「よくお父さんと言われます」「こんな娘を産んだ覚えはない」など、二人の軽妙な掛け合いが飛び交っていた。
ここからは、福山芳樹のステージへ。披露したのがFire Bomberの「突撃ラブハート」。いつもの楽曲をハートフルなバラードスタイルへアレンジ。アコギの弾き語りを軸に、福山沙織もサポート・ヴォーカリストとして参加。サビ歌で2人が力強く。でも温かさも抱きながら歌声をハモらせる。お互いに顔を見合わせ笑顔で歌う様は、まるで親子の共演のようだ。
福山芳樹の弾き語りで披露したのが、「マクロス7」から 「REMEMBER 16」。こちらも、哀愁味たっぷりのバラードスタイルで歌唱。爪弾くアコギの音色の上で、ひと言ひと言を触れた人たちの心へ染み込ませるように歌う福山芳樹。その奥深い歌声は、いくつもの色を染み込ませた絵筆のよう。素朴さも含んだ歌と演奏は、水彩画のように淡く滲んだ風景を心の中に描き出していった。
「自分の初めてのステージに、憧れの人が出てくれてうっとりです」と、憧れの姿勢で語る福山沙織。ふたたび、ライブのバトンはSoul of Foxへ。届けたのが、メンバーいわく「爽やかな青春ロック」ナンバーの「baby blue」。力強い歌始まりのビートロックチューンが、観ている人たちをライブハウスという箱を飛び出し、何処までも広がる青空の下へと連れ出した。眩しい光を浴びながら、晴れ渡る地平線の先まで駆け続けたい。胸に抱いた夢を叶えるため一緒に未来へ走り出そうと、二人は観ている人たちを誘いかける。まさに青春の息吹を覚える、とても爽やかな、気持ちを夢と晴れた心で満たす楽曲だ。
「ライブしてるって感じでめちゃめちゃテンションが上がります。笑顔でいるように、みなさんに楽しませてもらっています」と語ったあとに、福山沙織はゼロゲージを呼び込んだ。
ステージのバトンを受け取ったのが、ゼロゲージ(竹内良太、寺島愛、寺島博樹)。先に登場した竹内良太と寺島博樹のユニット編成で披露したのが、ゲーム「ホーンテッドオバケストラ」の中、スティーグ・クラウスネク・シュテルテベーカー役として歌った「果てへの航路」。竹内良太の朗々とした歌声が、それまでの熱狂とは異なる、心にジワリと染み込む魅惑的な世界へと舞台を染め替えていった。竹内良太の雄々しくもオペラ風の歌声が、まるで歌劇を見ているような、とても荘厳で壮大な舞台劇へと塗り上げてゆく。雄大な楽曲へ熱を抱いたフレーズを重ねる、寺島博樹の情熱的なギターも印象的だ。
歌のバトンは寺島愛へ。ノスタルジックでオリエンタルな雰囲気漂う「ルパン三世 カリオストロの城」より「炎の宝物」を、彼女は愛しき人へ想いを捧げるように届けてくれた。触れた人たちの心を異世界へ、不思議な桃源郷へと導く歌声が、とても胸に染みていた。3人編成のゼロゲージとして最後に披露したのが、オリジナル曲「存在証明」。それまでの浪漫な空気を吹き飛ばすように、ゼロゲージは躍動するロックナンバーの上で雄々しき声を響かせ、フロア中にたくさんの拳を突き上げさせた。唸る楽曲に負けず劣らずに唸る歌声、二人の歌の掛け合いが生み出すドラマに強く心が惹かれてゆく。フロアに生まれた熱をさらに膨らませ、大きく解き放つように熱唱する二人。強い存在感を示しながら、それまでとは異なる熱をゼロゲージは舞台の上に作りあげていった。「声が聞こえなくても心の声が聞こえる」(竹内良太)と、最後に嬉しさを隠せずに言ったひと言も、印象深く耳に響いていた。
舞台は、チェロと三味線というユニットスタイルで音楽を届ける3×4×Sのステージへ。狐の面をかぶったしゃみおが響かせる三味線の音色へ引き寄せられるように、ヌビアのチェロの音が重なりだす。二人は「GLORIA」を演奏。しゃみおの一音一音打鍵の強い三味線の音色を、ヌビアのチェロが生み出す優しさを含んだ重厚な低音が包み込む。。縦と横の振動を持った二つの音が、躍動する四つ打ちのエレクトロ音の上で、闘いを繰り広げるように交錯。とても胸躍らせるドラマを描きだす音楽だ。
「和と洋の文化の掛け合いを楽しんでいただければと思います」(ヌビア)の言葉を受け、3×4×Sが演奏したのが「To The Top」。挑発するような三味線の音色、対してチェロは雄大な音を奏で、その激しさに優しい彩りを与えながら柔和な色に染めてゆく。挑戦的なフレーズを突きつけるしゃみお。彼の勢いを受け止めながらも、壮麗な旋律を奏で、ドラマを広げてゆくヌビア。絡み合う二人の刺激的な調べは、まさに和洋折衷な舞台劇だ。
最後に披露したのが、チェロと三味線のみで奏でた「Re:Birth」。厳かに広がる三味線の旋律。観ている人たちを、ノスルジックな映画の風景へ誘うように、2人の音色が重なりあう。互いに顔を見合わせ、呼吸を感じながら、二人の生み出す音色は、モノクロな果ての世界にたたずむような不思議な寂寥感を与えてゆく。静かな衝動とでも言おうか、ゆっくりと沸き立つ熱を放つ二人の演奏に、何時しか心が釘付けになっていた。
舞台には、福山沙織、福山芳樹、竹内良太、寺島愛、大野天翔、ヌビア、しゃみおと、この日の出演者たちが勢ぞろい。ここからは、気ままなトークが繰り広げられた。福山沙織と大野天翔は、原宿POP提供による衣装も身につけて登場。。「神巫詞-KAMIUTA-」の軸にあるのが、歌で敵を倒すというテーマ。この作品は、「マクロス」シリーズがべースにあることから、リスペクトも込め福山芳樹に出演の声をかけたことが、ここで説明された。
大野天翔は、Soul of FoxのMV撮影用に別のギタリストが決まっていた中、撮影前日にキャンセル。もともとヴォーカル&アコギがメインなのに、ご縁から急遽参加。結果、YUYAとして「神巫詞-KAMIUTA-」シリーズへレギュラー参加することになった経緯を語っていた。
3×4×Sのメンバーは、「神巫詞-KAMIUTA-」の題字を書いた書道家や水墨画の人たちが集まる呑み会「しんえん」に参加しているメンバー。そこから福山沙織いわく「ナンパされて「神巫詞-KAMIUTA-」に参加した」と説明していた。
ゼロゲージは、「神巫詞-KAMIUTA-」のプロデューサーと以前から作品を通した繋がり。すでに10年来の付き合いであり、当時からプロデューサーが「神巫詞-KAMIUTA-」をアニメ化したいと熱弁。その想いを受け止めてきた仲間として、十年来の時を経て参加。こちらも吞み会から発展し、参加したという噂も…。それぞれが、どんな背景で「神巫詞-KAMIUTA-」や、この日のイベントへ関わったのかの話を、ここでは語られていた。
続いて披露したのが、「神巫詞-KAMIUTA-」のショートドラマ。出演したのが、福山沙織・福山芳樹・竹内良太・寺島愛の4人。ドラマでは、ライブハウスのオーナーの竹内良太とマネージャーの寺島愛の企画に、Soul of Foxが参加した背景で語られる。この日共演したのが、3×4×Sとゼロゲージ。物語には、天乃遥歌(福山沙織)の父親役で速水奨と母親役で五十嵐麗も、録音した声で参加。
三人がライブ後の会話をしているところへ、ロックスターのタケル(福山芳樹)がフラッと姿を現した。じつはタケル、Soul of FoxのメンバーのIORIに呼ばれてやってきた。タケルは、舞台にあった伝説のロックシンガー福山芳樹が愛用していたアコギを発見。福山沙織に「このギターには霊が乗り移ってるから、弾いて除霊してみな」と手渡した。神社の娘である天乃遥歌は、霊媒のためにとアコギを演奏。即興で「なんか急に呪いのギターを弾く。じつはめちゃくちゃすごいギターなんだけど、1トンある呪いのギターをこれから霊媒していきますよ」と歌唱。普段はシンガーとして活動している福山沙織の本領を、ここで発揮。霊媒をしたことで600gに浄化し、軽量化。そこからさらにカオスな物語で繰り広げられた。福山芳樹の初声優活動を目撃する嬉しいサプライズや、最後のオチまで、コミカルな小芝居を、ここでは繰り広げていった。
ふたたびライブパートへ。舞台には、Soul of Fox(福山沙織・大野天翔)のメンバーが。二人が披露したのが「Bloomin Believer」。YUYAの爪弾くアコギの音色の上で軽やかに、でも、温かい歌声を響かせる福山沙織。アコギのみのシンプルな演奏に乗せ、広がる夢へ想いを馳せるように歌う声が、とても心地好く響いてきた。
舞台には3×4×Sのメンバーが。四人で届けたのが、間もなくMVも公開になる「紡ぎ唄」。和心を抱いた、たおやかな表情を持った楽曲だ。たゆたうように流れる旋律に乗せ、大切な人へ想いを馳せるように福山沙織が優しい声で歌いだす。まるで、ゆりかごの中で大きく揺れているようだ。魂を優しく揺らす楽曲の上で、4人は、大きなうねりに身を預けるように歌い奏でていた。心が浄化してゆくような心地好さを抱きながら、本編は幕を閉じていった。
この日の出演者たちが、ふたたび舞台へ集合。福山沙織は巫女姿で姿を現した。ここで、「神巫詞-KAMIUTA-」の最新情報を伝えてくれた。それが、「ドラマCDを制作するためのクラウドファンディング第二弾を実施」すること。そのドラマCDのキャストとして、「福山沙織・速水奨・五十嵐麗・野津山幸宏・竹内良太・寺島愛・市川太一・佐藤拓也が、現状決定した」ことを報告してくれた。
最後に、出演者全員で、MVにもなっている「天泣恋歌」を届けてくれた。MCではいろいろ失敗も多かった福山沙織だが、終わり良ければ。何より、すべてが楽しければそれでいい。「今はまだまだ蕾だけど、最高に満開にしていきます」の言葉に続き、福山沙織の「愛でたや愛でたや」の歌声を合図に、楽曲は「天泣恋歌」へ。晴々とした和な旋律と音頭のリズムが、自然と気持ちを弾ませる。この空間が、ふたたび華やかな宴の場に染めあげられてゆく。これからもこの楽しさが続くようにと。いや、これからもっともっと素敵な花を咲かせるように、福山沙織を筆頭とした7人は愛を降り注ぐよう歌い騒ぎながら、今宵の宴を華やかに、楽しく打ち上げていった。
ついに、人前に姿を現した「神巫詞-KAMIUTA-」プロジェクト。これから、どんな展開が広がってゆくのか、ぜひ追いかけ続けていただきたい。
TEXT:長澤智典
★インフォメーション★
◆神巫詞-KAMIUTA- ファーストライブ アーカイブ視聴チケット
https://event.spwn.jp/_events/20092618-kamiuta
◆神巫詞-KAMIUTA- 記念Tシャツ
https://denden-daiko.spec-sitateru.com/p/121
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