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MonsterZ MATE、活動1周年記念ライブで新曲「千年愛」初披露! 銀河アリス、東雲めぐ、かしこまりもゲスト出演したライブレポートをお届け!!

狼男でボーカリストの「アンジョー」と、吸血鬼でラッパーの「コーサカ」による2人組VTuber「MonsterZ MATE(モンスターズメイト、以下MZM)」が、5月18日(土)、東京・池袋HUMAXシネマズで「MonsterZ MATE 1st Anniversary Live 〜俺らがやらねば誰がやる〜」を開催した。2019年5月5日に活動1周年を迎えたMonsterZ MATEのライブは、昨年8月にタワーレコード渋谷店で行なったリアルタイムモーションキャプチャARライブ以来とあって、チケットが即ソールドアウトしたという驚きの熱量をもってして迎えられたライブは、空席がまったく無い、満員御礼・札止めとなった。

コーサカとアンジョーのコスプレイヤーも散見された会場には、男女比おおよそ6:4ほどの構成比のファンたちが集結し、MZMファンの幅広さが伺えた。また、ライブグッズ物販やコラボドリンク・フードを提供するカウンターには長蛇の列が形成されており、イベント開演まで賑わい続けていた。ライブ開演前には、所属会社であるバルスの「社長と社員のイタチごっこ」と題された、イベント会場の先行公開動画が流され、得意のスタッフいじりで会場の笑いを誘う。また、準備の遅れから開演時間が押した際にはコーサカとアンジョーが音声のみで「オールナイトしないニッポン」コーナーを開始し、物販グッズの話や、動画でお馴染みの下ネタ話で盛り上がった。

会場が暗転すると、まずは池袋HUMAXシネマズの公認アンバサダーのVTuber、夜子・バーバンクが登場し、開演に先立ち注意事項をアナウンス。そしていよいよ本編がスタートすると、宇宙船内のようなステージ中央に佇んでいるシルエットは……銀河アリス?! 青い大きなリボンが特徴の宇宙人の登場に驚きの声があちらこちらで上がり、口笛のようなイントロから始まるアリスの代表曲「Someday Someday」を歌いだしたところ、MZMの2人が出てきて演奏をストップさせる。「お前のライブは来週!」とツッコむコーサカに、「やだー」と返すアリスに、かわいいと客席から声が飛ぶ。

ここからいつもの動画の雰囲気に戻り、ステージに飾られたデジタルフラワースタンドや、5月25日(日)に開催される銀河アリスのライブの告知をした後に、「第1回 ファン理解王決定戦」が行われた。これは、これまでUPされた動画の中から5つを厳選し、WEBアプリ「SPWN DIVE」のアンケート機能でファンに人気投票をしてもらい、そのランキングを3人が予想するという企画だ。優勝者は、バルス・林社長のポケットマネーで高級焼肉を食べに行けるとあって、3人の気合は十分。5つの動画は、「VTuberがロシアンシュークリームした結果……!」、「ほろ酔い歌姫と打楽器の貴重な○○シーン」、「コンプライアンスは誰が為に」「男子トイレあるあるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」、「【MZM版】「JKチャレンジ」やってみた」。ファンの投票が終わり、まずは3人が事前に予想したランキングが発表されると、コーサカとアンジョーが1位から5位まで一緒という仲良しぶりを見せつける。ちなみにアリスは、動画の再生数が多い順に予想順位を組み立てるというロジカルな一面も見せたため「実は場を回す能力があるのでは?」という疑惑が生まれた。3人が「VTuberがロシアンシュークリームした結果……!」を1位に予想していたため、コーサカお馴染みのルール改変によって「1位が合っていれば全員優勝」となり、会場(と主に林社長)に緊張が走る。そしていよいよ結果が発表されると、1位にはそのバルス箱コラボ動画がランキングされており、3人全員の同時優勝が決定した。

そして、その優勝賞品のプレゼンター役として、高校2年生の女の子・東雲めぐが登場すると、会場が大きくどよめいた。MZMの2人が普段から推しているめぐが、同じ金髪女子のアリスと喜びのハグをかわすと、その様子を横で見ていたアンジョーは寂しげに一人でハグのポーズをしてみせ、笑いを誘っていた。めぐはMZMとのコラボ動画の約束を取り付けると、2019年秋開催予定のVRミュージカル「人魚姫」のお知らせや生配信の告知をしたあとに、バルス代表AI・林社長からの高級焼肉券をプレゼントするという役目を無事果たした。

ここでゲストのアリスとめぐは降壇となり、ステージに残ったMZMの2人は、めぐとのコラボ動画の内容を相談したり、こちらもコーサカ推しのアリアーテ学園 芸能部についてなどフリートークを展開。「昨年夏のライブに来た人は?」と会場に問いかけると、何十人かの手が挙がるほかは手が上がらず、それを見たコーサカは「これだけ新しくファンの方が増えたんだと思うと嬉しい」と感慨深げに語った。

トークコーナーが終了し、5分の休憩を挟んだあとはいよいよお待ちかねのライブコーナーに。1曲目は、MZM1周年を迎えるにあたって投下された最新曲「hero_」だ。デビュー曲の「Live your life!!」MVではすれ違うだけだった2人が、振り返りざまにハイタッチをして新しい世界へと塗り替えていく演出は、これからの彼らの明るい未来が示唆されており、1周年記念のライブにふさわしいオープニングとなった。

続いての2曲目には、暑くなるこれからの時期にピッタリのサマーチューン、「トロピカ☆ナツオーレ〜俺らの恋した真夏のVenus〜」が披露された。以前の配信でコーサカが「ORANGE RANGEはアルバムの2曲目にこういった曲を入れる」と語っていたが、ライブでもアルバム同様2曲目に持ってきており、そのこだわりが垣間見える。2人はステージをところ狭しと駆け回り、バックのモニターにはSDイラストが「One more chance」、「One more time」と掛け声をあおり、会場はさながら夏のフェスのような熱気に包まれる。

ここでいったんMCタイムに入ると、早くも疲れている様子のコーサカが「皆の声援ひとつひとつのおかげで頑張れてますよ」と切り出すと、「活動1周年を迎えたことで一段落つきそうじゃん。まだやりたいこと全然できてない、新しいことやっていますというアピールのために、新曲やります」と続け、まだ動画にも上げていない新曲を披露することに。

コレオグラファーの暴徒が振付とダンスActを行なった「千年愛」は、MZM初のダンスナンバーということもあって、2人がいつも以上のキレキレのダンスを見せる。コーサカのキャリアの中で、自分以外の作詞(Coffee Creamers)でラップを歌うのが初めてという、MZMとしても新しいことだらけの挑戦曲は、バックに流されたMVのダンス映像と実際のダンスがシンクロしながら、EDMサウンドに乗せたアンジョーの美しく響く声でフロアが満たされた。レコーディング時にアンジョーが「もっとパワーをおさえて」とディレクションを受けたことにより、普段の1/3くらいのパワーで歌唱する”抜きの美学”を実践したと明かす。また、この「千年愛」はライブ当日の24時からデジタルリリース配信が決まったこと、そしてMVが同時刻にUPされることが発表されると、会場からは大歓声が上がった。

その興奮も冷めやらぬ中、ハロウィンをテーマにした「MonsterZ PARADE」では、姉崎ユキミ(ユキミお姉ちゃん)、鍵井結唯、東雲めぐ、天開 司、でんき、魔宮ベル、陽 有葵、皆守ひいろ、ヤミクモケリン、夜中ヨルといったVTuberたちも客演した楽曲で、曲中にSPWNのWEBアプリをタップすることでサイドからレーザービーム、パンプキンの紙吹雪などが飛んでくる特別仕様のステージとなった。

百鬼夜行のパーティー終わりには、アンジョーが満月の影に飲み込まれ、コーサカ一人ステージに取り残される。ここで本日もう一人のゲスト、かしこまりとその相棒のパンディが登場し、会場のサイリウムは黄色一色に染め上がった。かしこまりが「もっと声出して」と会場をあおり、「oh-ohoh-oh」の声で応えるファンに感謝の気持ちを届けるようにハスキーな歌声が響き渡るとコーサカも負けじと、力強くSHURE SM58を握りしめ、自ら”渾身”と言い切る「Up-to-date feat.かしこまり」を得意の高速ラップで駆け抜けていく。空中に浮遊するパンディを2人がキャッチボールのように飛ばし合ったり、パンディを見えないように邪魔してみたりと楽しそうに遊ぶ姿には、曲中にも笑いが巻き起こる明るいゲストステージとなった。

かしこまりが「ありがとう!」と言いながらステージから去り、再び一人になったコーサカは「せっかく一人なので」と切り出し、「daydream」を歌い出す。コーサカが独白のように俯きながら言葉を紡ぐ歌は、コーサカのイメージカラーであるピンクに染まる会場と相まって、池袋とVの世界を寂しげな愛で包み込む。

最後に「バイバイ」と囁くように手を振って無数のコウモリとなって消えたコーサカの後に出てきたのは、アンジョーだ。「Clap Your Hands」の掛け声で小気味良い手拍子が響くと、満月をバックに披露する妖艶な腰使いや、両膝をつきながら空に向けて高らかに歌い上げる狼男の姿には、会場の男性ファンも女性ファンも皆、腰が砕けて”アンジョーの女”へと落ちていった。

ここで告知の時間となり、以下のお知らせがなされた。

・メジャーデビューアルバム『MZM』発売
・Google Play Music総合アルバムチャート1位
・iTunes Store総合アルバムチャート2位
・オリコンデイリーアルバムチャート初登場10位

この結果に、「数字じゃないけど、数字じゃないと動かない人もいるので、この好循環を続けていきたい」と意気込みを語るコーサカは続けて、Virgin Musicの今成氏との出会いについて触れ、「1枚目のアルバムの話の時に、当たり前のように次の話をしてくれたのが嬉しかった」と振り返り、アンジョーも「これが、ちゃんとしているってことなんだ」と同調した。

次が最後の1曲ということで、2人から挨拶が。「この1年本当にあっという間でした。本当に皆、本当に応援してくれてありがとう」とアンジョーが切り出したところで、「あ、ヤバい……」と目に光るものが溢れる。「1年間やってきて我慢したこともあったけど、誰一人欠けていたらここには来れていないと感じてて、今言葉が出てこないので、本当に一言だけ。ありがとう」と振り絞るように感謝を届けた。一方のコーサカは「俺は余裕なんだけど、アンジョーがこうなるのはマジで珍しくて、先程も言ったように素晴らしい仲間に囲まれています。皆に言いたいことは一つだけで、俺らは俺らのやりたいことをベストでやってる。大した人間性してないし、別にいいヤツじゃないけど、どんだけ大人にクソなことを言われたって、俺らのやりたいことを供給し続けるんで、そこだけを信じてついてきてくれれば。なので、これからも、よろしくお願いします」とまっすぐファンを見て思いを伝えた。

最後はブチ上がって終わりましょう、の言葉を合図にピアノの音が流れると、コーサカの独白が始まる。「本当に色々ありました。後ろ指を指されながら馬鹿にされて、”本当にお前らのやりたいことなの?”みたいなことも言われたけど、やりたいことだと信じて、皆のお陰でちょっとずつ芽が出て、でもやりたいことの100分の1、1000分の1もできてないんで、もう一度言います。よろしくお願いします。これからも好き放題やっていくんで、もう一度言います。安心してついてきてください!最後歌って良い酒飲んで、いっぱい寝たいと思います」。コーサカの言葉が途切れる度に起こっていた拍手が、やがてそのまま手拍子へと変わっていき、そして会場の誰かが呟いた。「アンセムだ」。これぞMZMのデビュー曲であり、MZMが貫いている姿勢をそのまま歌に乗せた代表曲「Live your life!!」のイントロが流れると、ステージの左右からふたりのテーマカラーが入った銀テープが打ち上げられ、歓声が轟く。二度とないこの瞬間を噛みしめるように「Crazy for you, Be crazy for you All Love」、「Why don’t you go?! Live your life!!」とファンも一緒に合唱し、最後はボーカルの2人が向かい合って歌いきると、自然と「おめでとう」の声が響き渡った。そしていつものように「MonsterZ MATEでした。ばーい、センキュー」とライブ本編を締めくくった。

そして、幕が下りた後にTwitterで日本のトレンド入りしたことが報告されると、会場は驚きと拍手で包まれた。また、終演後にはプレミアムチケットのファンを対象に、MZMの2人とチェキを撮影したあとにトークができるミート&グリートも実施された。MZMを前にして感極まって話す内容を忘れてしまった方、デジタルフラスタを贈呈された方、ライブの感想を伝える方、遠方から高速バスで来た方、友だちに布教してから来た方など、ファン一人ひとりと丁寧にたっぷりと話しこむ2人の姿は普段の動画や配信で喋っている様そのもので、彼らのスタンスの変わらなさを示していた。以前の配信でコーサカは、「放課後や、学校からの帰り道のような時間が好き」と言っていたが、今がまさにそんな時間なのだろうとうかがえた。

今回のライブでは、昨年のARライブで披露した「星天コンチェルト」や、VTuber界隈への愛憎をこめた「love letter.」、雨の日にぴったりな「ペトリコール」などなどの、アルバムに収録されていながらも歌唱していない曲たちもあった。これは”今後彼らがやりたがっていることリスト”に記されているであろうと期待し、またこの日のような時間が過ごせることを心待ちにしたい。

 

■MonsterZ MATE 1st Anniversary Live 〜俺らがやらねば誰がやる〜 概要
日時:5月18日(土) 20:30 開演
会場:SPWN@池袋HUMAXシネマズ
出演:MonsterZ MATE(アンジョーダイスケ、ユルミラー=ヴァン=コーサカ)、銀河アリス、東雲めぐ、かしこまり、パンディ

■MonsterZ MATE 1st Anniversary Live 〜俺らがやらねば誰がやる〜 セットリスト
M01. hero_
M02. トロピカ夏オーレ
M03. 千年愛
M04. MonsterZ PARADE
M05. Up-to-date feat.かしこまり
M06. daydream
M07. 狼狽
M08. Live your life!!

■MonsterZ MATE 1stアルバム『MZM』情報
発売日:2019年5月8日(大絶賛発売中)
価格:¥2,700 (税込)
曲数:全12曲
レーベル:Virgin Music
発売元:ユニバーサル ミュージック合同会社

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