130点以上のカラー・モノクロ原画が集結 『この世界の片隅に』原画展の内覧会レポートをお届け!
こうの史代『この世界の片隅に』の原画展が、5月13日(土)~5月30日(火)の期間、東京・タワーレコード渋谷店にて開催されている。本記事では、マスコミ向け内覧会の模様をご紹介する。
『この世界の片隅に』は2007年~09年にかけて『漫画アクション』(双葉社)にて連載され、09年には第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したマンガ作品。本作を原作としたアニメ映画も大ヒットを記録し、日本アカデミー賞・最優秀アニメーション作品賞に輝いた。あわせて映画の監督を務めた片渕須直が、芸術選奨・映画部門・文部科学大臣賞を受賞している。
作品の舞台は戦中の軍都、呉(広島県)。物語では主人公・すずが広島市から呉へ嫁ぎ、新しい生活に戸惑いながらも、一日一日を確かに生きていく姿が真摯に描かれている。本展では、こうの史代が描いたカラーイラストやマンガ原稿などが130点以上展示されている。
マンガ原稿は、作中の名場面や日常の描写が余すところなくピックアップされており、情感あふれる筆致を間近に堪能できる。原稿はつけペンのみならず、鉛筆や、時には口紅を用いて作画されており、新たなマンガ表現への試みがうかがえる。また、本編とあわせて、劇場アニメ公開時に発表されたイラストエッセイ『呉紀行』の原画や、書店用の販促ポップなども展示。柔らかなタッチで描かれたカラーイラストも必見だ。
会場では、取材ノートや手作り年表・使用画材の数々も披露された。手書きのノートや年表には、調査の内容が丁寧に記録されている。加えて、下書きの原稿やぼう大な資料写真なども公開。原稿とあわせて資料を眺めると、創作への熱意が伝わってくる。
期間中は、直筆サイン入りのアートグラフやクリアファイルセットなどの記念グッズが販売されている。また、入場者には特典として、描き下ろしイラストを使用したポストカードをプレゼント。映画の公開から半年を迎えたこの機会に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
■こうの史代『この世界の片隅に』原画展
【日程】
5月13日(土)~5月30日(火)
【会場】
タワーレコード渋谷店8F SpaceHACHIKAI
〒150-0041 東京都渋谷区神南1-22-14
【営業時間】
11:00~21:00(最終入場20:30)
※最終日のみ18:00まで(最終入場17:30)
【入場料】
800円(税込)
※未就学児は無料
入場特典:描き下ろしポストカード
(C)こうの史代/双葉社
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