マンガ文化の発展に多大な貢献をもたらした手塚治虫の業績を記念する「第21回手塚治虫文化賞」(朝日新聞社主催)の受賞作が決定した。
年間のベスト作品に贈られるマンガ大賞には、くらもちふさこの『花に染む』が選ばれた。『花に染む』は、弓道を軸に登場人物たちの葛藤や感情を描く”和弓純愛ストーリー”で、単行本は全8巻が発売中だ。
斬新な表現・画期的なテーマなどを捉えた作者に贈られる新生賞は、『昭和元禄落語心中』の作者・雲田はるこが受賞。短編・4コマなどを対象とした短編賞には、漫画ファンからの熱い支持を受ける、深谷かほるの『夜廻り猫』が選ばれた。また、マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈られる特別賞は、40年にわたる連載を完結させた、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の秋本治に贈られた。
「第21回手塚治虫文化賞」の贈呈式は、5月31日(水)から東京・築地の浜離宮朝日小ホールにて実施される。マンガ大賞受賞者には鉄腕アトムをイメージしたブロンズ像と副賞200万円が、新生賞・短編賞・特別賞受賞者にはそれぞれブロンズ像と副賞100万円が贈られる。
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