創刊1周年を迎えた角川書店のノベルゼロ(NOVEL Ø)より、2月新刊が15日(水)に発売された。「逆転感」を持つ痛快な物語で”大人の生き様”を描くこのレーベルから放たれる新刊は4点!
「悪とは何か。正義とは何か」
立場や考え方によって全く異なるこの定義。お金が絡むとそれはより一層、複雑になる。そんな”悪と正義と仕事”の物語が目白押し。
『無法の弁護人』等、そのタイトルだけで一般的な社会通念とかけ離れており、中身を読んでみたいと思わせる。
『悪の組織の求人広告』というタイトルながら、「世界征服を目指す悪の組織です!明るく元気な職場が、 あなたのヤル気を待ってます!」と、やけに爽やかな紹介文も斬新。常識的に考えると、社会的に邪悪とされる組織が堂々と求人広告など出せるわけないからだ。
一見自分とは全く関係ない世界の物語のように思えるが、理不尽に統率された世界で、自らの信念と理想に従い、世の中を変えるべく挑戦する普通の青年の物語なので、これは誰もが自分とダブらせて、のめり込めそうな切り口だ。
自分の現状に葛藤や閉塞感を持っている人にぜひ読んでいただき、日頃のうっぷんを吹っ飛ばして欲しい。
『悪の組織の求人広告』
著:喜友名トト イラスト:虎龍
『最悪探偵』
著:望公太 イラスト:小玉有起
『皿の上の聖騎士〈パラディン〉』3
―A Tale of Armour―
著:三浦勇雄 イラスト:屡那
『無法の弁護人』3
もう一人の悪魔
著:師走トオル イラスト:toi8
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