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【スペインで見つけた日本のマンガ】その⑨ 鳥山明の『Dr.スランプ』

15回にわたり集中連載した「第35回バルセロナ国際コミックフェア」。訪れた会場のあるスペインで、人々は驚くほど多くの日本のマンガに親しんでいた。スペインの本屋で実際に見つけた日本のマンガを紹介していくこの連載第9回目は、鳥山明の『Dr.スランプ』について取り上げる。

『Dr.スランプ』は、「週刊少年ジャンプ」にて1980年から1984年まで連載され、特別編もつくられた他、TVアニメとしてもお馴染みの作品だ。

博士の則巻千兵衛がお色気ムンムンのアンドロイドロボットを作るはずが、雷のせいで狂いが生じ、子供型のロボットになってしまったのがことの始まり。

主人公「則巻アラレ」の女子中高生のような造語を使う天然のふわふわしたキャラは、少年漫画の枠を超え、女性も含め幅広い支持を得た。超怪力でスイカのごとく地球割りをしたり、ソフトクリームのような可愛く巻いたウンチをツンツンしたりと、スケールは大なり小なりハチャメチャ路線まっしぐら。

その他にも「スーパーマン」のパロディで、電話ボックスで梅干を食べて変身する「スッパマン」、ガツガツ食べっぷりのいい天使の「ガッちゃん」こと「則巻ガジラ」等々、破天荒で強烈なキャラクターが勢ぞろいだ。

『ドラゴンボール』の初期のギャグシーンは、鳥山明の前作である『Dr.スランプ』の余韻を感じさせ、実際にアラレちゃんの住むペンギン村が舞台設定になることもあった。物語の行き当たりばったり感は、国際ヒットメーカーの鳥山明の制作スタイルを象徴するものとなっている。

 

<連載第8回はこちら>

【スペインで見つけた日本のマンガ】その⑧ 岸本斉史の『NARUTO -ナルト-』

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