「バンド・デシネ」連載第6回目は、坂本眞一の『王妃アントワネット、モナリザに逢う』について取り上げる。
身体の筋肉の細部まで描き上げたレオナルド・ダ・ヴィンチにも共通するその手法。写実的で、精緻な肉体美の表現を特徴とする坂本眞一が、「人間の儚さと芸術の永遠」の描写に挑戦する。
鬼才ダ・ヴィンチが手掛けた『モナ・リザ』は、まるで命を吹き込まれたかのように、その時々により表情が変わって見える。『モナ・リザ』は、描かれた16世紀以来フランスの権力者により受け継がれ、かの皇帝ナポレオンも寝室に飾り、その瞳は血塗られた歴史を見つめてきた。
時代に翻弄された悲劇のフランス王妃、マリー・アントワネットと対面することもあったであろうその名画。現在はルーヴル美術館に飾られ、今まで無数の人々が目にする機会を得た。しかし実は、人間の方が見られているのではないか。永遠の存在となった『モナ・リザ』は、この世の愚かさや争いの全てをお見通しで、我々に対する無言のメッセージを発している。
坂本の描く淡い色使いで、美貌がまぶしいアントワネットのイラスト。その王妃の首元に走る、鮮紅のしぶきのコントラスは何を意味するのだろうか。
<連載第5回はこちら>
【漫画 × バンド・デシネ!】その⑤ ヤマザキマリの『Palmyre au Musée 美術館のパルミラ』
(C) Louvre
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Se for avante(!), não será certamente nos mesmos moldes da nossa, além de que não me parece que o tecido empresarial seja idtnoÃicª…Mas o melhor é esperarmos para ver!