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【スペインで見つけた日本のマンガ】その㉝ 小池一夫の『子連れ狼』

15回にわたり集中連載した「第35回バルセロナ国際コミックフェア」。訪れた会場のあるスペインで、人々は驚くほど多くの日本のマンガに親しんでいた。スペインの本屋で実際に見つけた日本のマンガを紹介していくこの連載第33回目は、小池一夫の『子連れ狼(El lobo solitario y su cachorro)』について取り上げる。

『子連れ狼』は、1970年から1976年にかけて制作された、アクション時代劇作品。映画やテレビドラマでもお馴染みだ。

妻の薊を殺された水鴎流剣術の剣豪、拝一刀が息子の大五郎と父子で流離う物語。エリートから失脚し、裏道を生き抜いていくために、刺客として二人で数々の修羅場を潜り抜けてゆく。

危険な決闘の場にも敢えて子を連れてゆき、悪を挫く。大五郎のチャーミングな髪形が何とも印象的。大五郎は無力の幼子の様に見えて、実は強力なパートナーなのだ。肝心なシーンで「ダイゴロー!」「チャーン!」と絆を確認し合う姿は感動を誘う。

作者の小池一夫は、漫画を描く際にキャラクター作りに非常に重きを置いていると言われる。狼のような猛者と愛くるしい男の子。これほどに強烈な個性の漫画キャラクターは、なかなかいない。

<連載第32回はこちら>
【スペインで見つけた日本のマンガ】その㉜ 葉月抹茶の『一週間フレンズ。』

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